【国語力UP】記述問題で正答できる記述力の鍛え方
国語はある程度出来るのだけれど記述問題になると苦手、あるいは何を書いていいのかわからない、そんなお子さんは多いと思います。
ここでは、そんな国語の記述問題について確実に書けるようになり、得点源にしていく方法について考えてみたいと思います。
まずは「書くこと」より「話すこと」から
お子さんの記述力を伸ばしたかったら、まずは「書くこと」の前に「話すこと」から始めてみましょう。
親御さんがお子さんに質問し、お子さんにいろんなことを話させてみるのです。
今日学校で何があったとか、塾の先生がどんな面白い話をしたとか、質問の仕方によって、お子さんから様々な話を引き出すことができると思います。
できるだけ親御さんが先回りすることなく、お子さんが自分の考えや感じたことをそのまま話させるのがポイントです。
こうやって親御さんに話をすることが習慣になってくると、だんだん段取りよく話をまとめることができるようになります。
これを続けることで、確実に記述の力もついていきます。
ある程度話すことが上手になってきたら「今の話、面白いからここに書いてみて」といった声かけで、お子さんに文章を書いてもらうようにしましょう。
こうやって、親御さんが興味深く聞いてくれて話を書くことからスタートすれば、記述へのハードルがぐんと下がると思います。
話を要約する練習をさせる
小学校の宿題で、新聞の社説や天声人語のようなものを、要約した経験がある子もいるのではないでしょうか。
短い文章の中から、その文章で筆者が最も言いたかったこと(要旨)をまとめる練習をするのは、記述力をつける上でも非常に重要です。
ぜひ、ご家庭でとっている新聞などを活用して始めてみましょう。
新聞の社説などのハードルが高ければ、まずはお子さんの好きな本、マンガやテレビ番組などを題材に始めてもいいと思います。
マンガやテレビ番組、ドラマなどの、これまでのあらすじをお子さんに教えてもらったり、テレビ番組が CM になったところで、それまでのあらすじをかいつまんで説明してもらうなど、親子で工夫すると楽しく実践的な学習ができますね。
ある程度上手に話せるようになってきたら、それを書いてまとめてみてもらいましょう。
大好きなマンガやテレビドラマに関してなら、お子さんの書くことへのモチベーションも上がるのではないでしょうか。
模範解答を書き写す練習も大切
上記のようにある程度書くことに慣れてきたら、実際の記述問題に取り組みましょう。
国語の記述問題を上手に解くポイントは、記述回答の「仕組み」を理解することです。
記述回答は答える内容を一から自分で作るのではなく、ほとんどの場合は本文から答えるべきところを抜き出し、必要な要素をもれなく盛り込んでつなぎ合わせてまとめる、という作業によって作られます。
仕組みを理解するという意味では、模範解答を書き写すという作業も効果的です。
模範解答を書き写してみて、それが素材文のどこに述べられているかを確認し、必要な要素をどのように抜き出してまとめているかを考えるのです。
例えば論説文の要旨を答えさせる記述問題であれば、論説文に述べられている「事実」「筆者の考え」のうち「筆者の考え」だけを抜き出してつなぎ合わせて模範解答が作られているはずです。
物語文の登場人物の心情に関する記述であれば、そのような気持ちになった背景、具体的な出来事と合わせて心情を記述するような組み合わせになっていると思います。
文種や問いの種類に合わせて、このような「仕組み」を理解していくことができれば、お子さんなりに記述問題の答えを作っていくことができるようになります。
他の記事でも述べているように、もちろん記述問題においても豊富な語彙力は大きな武器になります。
ぜひ普段の学習の中で、意識的に語彙を増やすための時間を取るようにしましょう。
以上、ここでは国語の記述力の鍛え方について考えてきました。
ぜひ、お子さんの国語の学習の参考にしていただければと思います。