【中学受験算数】植木算・数列でつまずく「+1・−1の罠」について
今回の動画では一見簡単ですがつまずくことの多い植木算、数列のスイッチ引く1の問題についてお話ししたいと思います。
手のひらを出して確かめよう
動画では、木が5本ならんでいる場合の植木算を例に出して、お話をしています。
木が5本ならんでいれば、木の間は4つ。
これは数えれば分かりますね。
もちろん手のひらを出して、5本の指の間が4つあることを確かめれば、ならんでいるものと間の数の違い(−1)を確かめることができます。
こうやって目の前の身近なところで確かめてから「だったら木が100本あれば間の数は99個だ」と考えれば、木の数が多くなっても間違うことはありませんね。
数列でも使う植木算の考え方
数列の分野でも子どもたちは様々な形のものを習いますが、動画では3ずつ数字が大きくなる(この3を公差と呼びます)等差数列についてお話ししています。
植木算と同じ考え方で、数字が5つならんでいれば数字と数字の間、つまり公差である「+3」の数は4つということがわかります。
ですから「50番目の数字は」と聞かれたら即座に「最初の数字に3を49個足せばよい」とわかるわけです。
ここで問題なのが、公式を丸覚えしてしまう子が出てくることです。
公式を丸覚えしてしまうことの危険性
これを読んでいる方々も子どもの頃に「等差数列の『▢番目』の数字を求める公式」を習った記憶がある方も多いと思います。
「初めの数+公差×(数字の個数(▢)−1)」
というものです。
もちろんこの公式を習った時には、上記の「数字の個数と公差の個数が1ずれる理由」を習ったと思います。
塾で等差数列を教える先生たちも、同じようにその理由を説明します。
問題なのは「理由はともかく、この式に当てはめさえすれば答えが出る」という考え方で式を丸覚えしてしまうことです。
お子さんには、定期的に「その公式がなぜ成り立つか」をきいてみるといいですね。
ぜひ動画を参考にしてくださいね。