中学受験 塾なしで合格できる?塾なし受験で成功する9つのポイント
中学受験の受験者数が年々増加している中、「塾に通わない中学受験」を選択するご家庭も増えており、「塾なしの中学受験で成功できるのか?」気になるご家庭も多いようです。結論から申しますと「塾なし」「塾に通わない中学受験」でも、毎年志望校合格を達成しているご家庭はあり、「塾なしの中学受験」でも成功することは可能です。
ただし、「塾なし/塾に通わない中学受験」では、塾に頼る役割をご家庭が負担することはもちろん、「塾に通っての受験」より更にお子さん自身の学習習慣及び、自走できる力が問われるのも、また事実で、一筋縄ではいきません。
この記事では、「塾なし/塾に通わない中学受験」のメリット・デメリットから、「塾なし/塾に通わない中学受験」に向いているお子さんの性格・ご家庭に求められることはもちろん、実際に「塾に通わず中学受験を成功させた事例」を紹介しながら、塾なしでの中学受験を成功に導くための情報をまとめました。
目次
1.「塾なし中学受験」のメリット・デメリット
塾なし中学受験のメリット・デメリット
塾に通わないメリット
塾に通わないメリットとしては、大きく3つのことが挙げられます。
まず1つは、「お子さんだけに合わせた計画で学習が進められる」ことです。
塾のカリキュラムには、最難関校〜中堅校まで様々な塾に合格するための知識が詰められており、お子さんにとって無駄な課題も少なくはありません。
家庭だけで中学受験をする場合、お子さんだけに合わせた課題が選択でき、宿題もありませんので、無駄な課題に時間を取られることはありません。
またもう1つ大きなメリットとして、塾に通う時間を家庭学習に充てられることも挙がります。
塾の授業時間はもちろん、往復で1時間以上かけて塾に通っているお子さん珍しくない中、塾に通う時間が節約できる分、時間的・体力的・精神的に余裕が生まれます。
テストがなく、クラスのアップダウンが無いことも、マイペースなお子さんにとっては大きなメリットです。テストのプレッシャーがなく、日々の学習を進められるので、お子さんの精神的余裕は生まれやすいと言えます。
塾に通わないデメリット
一方デメリットとしては、「塾」の持つカリキュラムの恩恵を受けられないことが最大です。
各塾ともに、4年生〜6年生の3年間で必要な知識を身につけるカリキュラムを用意しており、3年で必要な知識を身につけるプランがあります。
塾なしの中学受験では、この学習プランが無いため、ご家庭で独自に計画・管理する負担が発生します。
また受験レベルの勉強内容を教えてくれる「先生」がいないというのも大きなデメリットです。
結局のところ、これらの役割を、親または大人の誰かが必ず担うことになります。
この負担は「塾なしの中学受験」の最大のデメリットと言えるでしょう。
またテストがない分、競える相手が周りにいないことにも、注意が必要です。
競争好き・負けず嫌いのお子さんにとっては、テストが成績UPの起爆剤になることも多いからです。
塾に通わない分、ご家庭の役割、そしてお子さんの勉強に対する意欲がより重要になってきます。
2.「塾なし中学受験」を成功させる2つの最低条件
お子さんを塾に通わせずに中学受験を成功させるには、絶対必要な2つの条件があります。
条件① 低学年からある程度の準備ができていること
塾なしで中学受験を成功させるには、お子さんが低学年のうちからそれを見越して準備することが必要です。それは机の上の勉強だけでなく、理科的な実験・観察やパズルなど高学年での伸びにつながる実体験をさせることも含みます。
条件② 家庭に、中学受験にかけるパワーと計画性が十分にあること
中学受験の勉強は、特殊です。志望校にもよりますが、四谷大塚や日能研のテストで偏差値50を超える学校では、学校で習う勉強とはまったくレベルも内容も違ったものがどんどん出てきます。それを「参考書だけの独学」ですべて身につけてしまえる子は、ほとんどいないでしょう。
家庭、親が様々な形で関わらなければならないことが、お子さんが塾に通っている場合よりもさらに多くなってきます。その負担に耐えられる力と計画性、物理的な「親の時間」が必要になります。
3.「塾なし中学受験」の4つのパターン
「塾に通わない中学受験」を選択するご家庭は、大きく4種類あります。
最初から最後まで塾に通わず、中学受験をするご家庭
最初から最後まで塾に通わず、ご家庭だけで受験本番まで勉強するケースです。
「すでにお子さんが塾にレベルより、遥かに優秀」「通塾の費用を節約したい」「お子さんが塾には通いたくない」「他の習い事と予定が合わない」といった様々な理由から、はじめから塾に通わずに、中学受験に挑戦する選択をされます。
途中から塾をやめ、塾なしの中学受験をするご家庭
塾に通っているものの、勉強しているのに成績が上がらず「このまま塾に通っていても、意味がない」と考え、途中から塾に通わずに中学受験に挑戦するご家庭もあります。
通信教育を使って、塾に通わず中学受験をするご家庭
「近くに塾が全くない」「通いたい塾が近所にない」「海外転勤の中でも、受験に挑戦したい」といったような理由で、四谷大塚進学くらぶ・Z会などの通信教育を使いながら、中学受験に挑戦する方もいます。教材だけでなく、動画授業なども充実しており、塾に通うのに近い環境を作ることができますが、リモートの指導とお子さんの相性が合うか?といった課題もあります。
個別指導・家庭教師を使って、中学受験をするご家庭
塾に通わずに1対1の個別指導・家庭教師の先生に習って中学受験をするご家庭もあります。
指導プランも組んでもらえ、1対1で指導してもらえるため、効率が上がりやすい反面、先生と相性が合うのか?といった課題の他、集団塾と比較した際の費用面を考慮すると、塾と同じ「授業数」を取ることが現実的かどうかといった課題もあります。
4.「塾なし中学受験」で行ける志望校レベルとは?
塾に通わない中学受験では、御三家をはじめとする難関校には届かないと考える方も少なくありません。
結論から申しますと、塾に通わない中学受験でも御三家レベルの最難関校に合格することは可能です。ただし、そのためにはご家庭の綿密な学習管理と、低学年からの計画的な準備が必要です。
ここからは、実際にどのようにして学習を進めれば、塾に通わなくても成績を安定して上げることができるのかを詳しく解説していきます。
5.「塾なし中学受験」の学習の進め方
続いて、塾に通わずに中学受験で成功するには、どのような学習が必要かについて解説します。
「塾なし中学受験」では、どんな問題集を使うべき?教材の選び方
まずは、塾に通わない中学受験の「教材の選び方」について解説します。
基本は「四谷大塚」の予習シリーズを使用する
大手塾に通う最大のメリットは「受験に必要な知識が詰まったカリキュラム」があることです。
中学受験業界最大の「四谷大塚」のノウハウが詰まった「予習シリーズ」は、四谷大塚に通わずとも購入ができ入手が容易です。
そして予習シリーズの最大のメリットは「小学生の自習」を目的に作られているという点です。
予習シリーズは、小学生が1人で読んでも理解ができるように設計されているため、家庭学習の教材として選択するには最適といえます。
実際に四谷大塚の予習シリーズを使って授業をしている塾も多くあり、信頼のおける教材です。
特にこだわりがなければ予習シリーズがおすすめです。
四谷大塚のテキストを使うことで「公開組分けテスト」に挑戦しやすくなることもメリットです。
四谷大塚が実施ているテストを受講することで、お子さんの現在の順位が把握でき、塾に行っているのと同じようにテストを受けることができます。
1点だけ注意すべき点は2022年のカリキュラム変更に伴い、四谷大塚のテキストのレベル及び進度が大幅にアップしている点です。
これまで以上に、難易度が上がり、進度も早くなっているため、お子さんが自信をなくさないように、十分注意してあげてください。志望校にもよりますが、副教材を工夫して(演習問題集にも「基本演習問題集」と「応用演習問題集」があります)目指す学校のレベルに合わせた学習になるよう調整することも大切です。
「塾なし中学受験」は親が教えることは?家庭での学習方法
「塾に通わないでも、中学受験で成功できる」のは間違いはありませんが、これは子どもが1人だけで勉強して中学受験に成功できるというわけではありません。
先にお話した「予習シリーズ」を使用することで、お子さんだけでも自習できるといっても、親御さんが勉強を教えてあげる時間が全くいらないというわけではありません。
塾に通っているお子さんでも、親御さんが教えてあげることは必須ですから、塾に通わないご家庭は当然、親が教える時間は多くなってきます。
とはいっても、何から何まで教えてあげれば上手くいくというわけではありません。
「お子さんだけで勉強する学習」と「大人がサポートしてあげる学習」をしっかりと分けることが求められます。
下記の表に「大人が教える必要がある勉強」と「子どもだけでやるべき勉強」を分類しました。この表を参考に、ぜひお子さんの学習計画を今一度見直してみてください。
6.「塾なし中学受験」6年間の学習の大まかな流れとポイント
「塾なし中学受験」を目指す 低学年の過ごし方
塾に通わない中学受験では低学年での準備が非常に大切です。
例えば算数なら、学校の算数の理解を深めるための教科書ワークに加え、受験学習の基礎部分である計算力をつけておくためのテキスト(100マス計算なども良い題材になります)、そして算数の「勘」や「センス」を磨き、算数の楽しさを味わわせるためのテキスト(サピックス「きらめき算数脳」など)も用意し、基礎力をつけながら算数の楽しさも知る工夫を親が考えなければなりません。
1年生〜2年生の間は学校の勉強に加えて、国語と算数の「教科書準拠ワーク」を進めておきましょう。進度の目安は、夏(8月)段階で、その学年の内容が全部終わっているという流れです。
各教科1日1ページをしっかりやりきるという流れで、無理なく、決まった時間に決められたことをやり切る習慣を作りながら、受験に必要な知識の下準備も行っていきます。
3年生は準拠ドリルに加えて、算数・国語ともに「自由自在」の3年生内容を、3年8月中に終わらせることを目標にしましょう。
ここで重要なのは、一気にやり切るのではなく、決まったペースで計画的に勉強をする習慣 = 日々の勉強を当たり前にできる習慣をつけることです。
「塾なし中学受験」4年生の過ごし方
4年生以上になると本格的な受験勉強期間ですが、考え方は同じで「学校での勉強内容+α」を固める教材+計算や漢字・語句などの力をつける教材+その科目の面白さを感じさせるための、レベルの高い問題集が必要になります。
学習のペース配分は「予習シリーズ」の進度を参考にすると良いでしょう。
4年生からは、理科や社会の学習が本格的になってくる点が要注意点です。
マンガ教材や実験教材など、楽しく取り組めて興味を持ちやすいものを併用するのが、理科嫌い、社会嫌いにしないコツです。大河ドラマなどから歴史に興味を持つ子もいますが、大河ドラマがマンガよりいいかというと、「興味をもたせる」という意味ではそうでもなかったりします。まずマンガで歴史に興味を持ち、そのうち大河ドラマにハマる、という子どもも多いのです。
「塾なし中学受験」5年生の過ごし方 〜 パターン学習に警戒を 〜
5年生になってくると、扱う内容がかなり高度になってきます。
塾に通っているお子さんでも、答えは合っていても、実は理解が足りていないというお子さんが続出する時期です。
その点、先生に確認してもらうことができないため、塾に通っていないお子さんは特に注意が必要です。
算数では解法を、お子さん自身が説明できるかどうかを重視しましょう。
また、どうしてその解法を選択したのか?
(例:速さの単元でダイヤグラムを使うか?線分図を使うか?)
もチェックが必要です。
拙い言葉であっても、お父さん・お母さんが納得できる説明ができていれば問題ありません。
説明が難しい場合は、その単元は要チェックです。
予習シリーズだけでの理解が難しい場合は、「親が解説を読んで理解できる問題集」を補助教材に入れましょう。問題集を選ぶ際は、本屋で親子で一緒に探して、わかりやすそうな問題集を選ぶと良いです。
オススメの問題集は、5年生・6年生が応用問題を解けるまでの理解を身につけることを目的とした「中学受験 すらすら解ける魔法ワザ」シリーズです。こちらはお子さんが読むだけでも、応用問題まで対応可能な理解がつくことを目的とした実践型の問題集になります。
「塾なし中学受験」6年生の過ごし方 〜 過去問は9月から 〜
いよいよ6年生になります。
最大の注意点は過去問に手をつけるのは早くて9月以降にするという点です。
多くのご家庭が、過去問の傾向になれ、本番の得点を上げることを目的に、早くから過去問に取り組まれようとしますが、実は、これは逆効果です。
6年生の7月までは「基礎知識」を固める期間と認識してください。
6年生の8月は、これまで蓄えた知識を「使う」力を伸ばす時期です。問題演習を繰り返し、得た知識を使って正答にたどり着く力(演習力)の訓練を行う期間です。
そして9月以降は、過去問を使い、確実に正答する力「得点力」を育てる期間です。
また6年生からは、志望校のレベルに合わせた学習が鍵となります。
中堅校を狙う場合は、レベルの高すぎる応用問題は挑戦せず、基礎〜中堅の応用問題に集中しましょう。予習シリーズの演習問題集の普通レベルを中心に勉強してください。
反対に難関校に挑戦する場合は、すでに理解できている基礎を何度も解くのではなく、「最難関問題集」を活用し、ハイレベルの応用問題の対策が必要です。
もちろん各学年で、勉強が上手く進まなくなることも珍しくはありません。
勉強が上手く進まなくなった時の対処法については、ページ下部似て解説していますので、目次9項を参照してください。
7.「塾なし中学受験」の学習時間とスケジュール事例
続いて「塾なしの中学受験」では、どのくらいの勉強時間が必要なのか。
実際に難関校に合格したご家庭の事例をもとに、学習時間の目安とスケジュールの例を紹介します。
一週間のスケジュール例(塾なし中学受験)_4,5年生
一週間のスケジュール例(塾なし中学受験)_6年生
一週間のスケジュール例(塾なし中学受験)_長期休暇
8. 受験の途中から「塾なし中学受験」に切り替えるポイントと注意点
既に塾に通われているご家庭で、塾で成績が伸び悩み、通塾を止めることを検討されるケースもあると思います。塾を止めて「塾なし中学受験」に切り替えることは可能なのか?を解説します。
4年生・5年生から、塾に通うのを止めることはできる?
結論から申しますと、基本的には4年生・5年生の段階で塾を途中で止めることはオススメしません。
なぜなら、成績が伸び悩んでいる原因は、塾を止めても解決しないことが大半だからです。
もし現段階で、成績が伸び悩んでおり、塾を止めることを検討されている場合は、塾を止める前に2つ検討・挑戦していただきたいことがあります。
1.学習のやり方を0から見直す
2.転塾・転校を検討する
1の「学習のやり方を0から見直す」については、1週間のメール・LINE無料講座で、詳細を解説しておりますので、そちらをご参照ください。(1週間のメール・LINE無料講座)
2の転塾・転校についてですが、転塾を検討される場合は、可能な限り早い方が良いでしょう。
特に最難関校レベルのお子さんに向けた、カリキュラム進度の早い、サピックス・早稲田アカデミー・四谷大塚に通われている場合は、比較的カリキュラム進度の緩やかな日能研への転塾で大きく成績が上がるお子さんも珍しくありません。
また塾を変えずとも、通う「校舎」を変えることも時に有効です。
塾は、指導している先生のレベルで、校舎ごとに指導力のばらつきがありますので、転校も同時に検討しましょう。
例外として、最下位のクラスになってしまい、塾に通っていても、お子さんの勉強がどうしても上がらないと考えられている場合は、「塾に通わない中学受験」に切り替えることで上手くいくケースもあります。
ただこの場合、お子さんの学習管理を始め、親御さんの負担は大きく、家庭教師・個別指導などのサポートを活用することも合わせて検討が必要です。
6年生で志望校別特訓の希望コースに入れなかった場合
多くの塾では、5年生までで受験に必要な知識をほぼ全て習ってしまいます。
では6年生では何をするのかというと、習ってきたことを使って、実際の入試問題に対応できるよう「応用力」をつける学習をするのです。遅くとも、6年生の夏までにはこの状態になります。
この時期、すべての講座の中でもっとも大切なのが「志望校別特訓」と呼ばれるものですが、この時期になって「塾なし」を選ぶご家庭があります。
それは、通っている塾の志望校別特訓の希望するコースに入れなかった場合や、お子さんの第一志望校の特訓コースがない場合などです。
もう習うべきことは全て習った状態で、あとは志望校対策をするだけだから、みんなと同じ問題をするのではなく、自分の志望校や受験校の過去問をどんどん演習して合格の可能性を高める、という考え方です。こんな場合、家庭教師や個別指導の教室で対策するという選択をするご家庭も出てきます。
家庭教師や個別指導だけで受験を目指すことには、いくつかのリスクがあります。それは費用面とカリキュラム面です。
どうしても個別や家庭教師は一斉授業の塾にくらべると、1回の授業料が割高になります。そして大手進学塾のメリットである、カリキュラムがしっかりしているかという不安もあります。
6年生の後半、いわゆる「追い込み」の時期に限定するなら、期間が限定的なので費用の見通しがつきやすいこと、そして志望校対策がしっかりできる業者であれば、この2つのデメリットは小さくなりますので、検討してみる価値があるのではないでしょうか。
9.トラブルシューティング
「塾なし中学受験」で成績が伸び悩んだら
塾に通わずに中学受験を進めている中で、様々な困難に直面することもあります。
本項では「塾に通わない中学受験で、よくあるトラブル」をどのように解決するかを解説します。
1ヶ月以上の遅れは「塾通い」を検討する
塾では1週間に1単元を扱いますが、ご家庭でのお子さんの学習が上手く進まず、遅れが出ることもあると思います。
目安として、塾の進度より1ヶ月以上の遅れが出てしまった場合、塾に通うことを検討する必要があります。
1ヶ月以上遅れてしまうと、本番の試験までに、お子さんの学習を完成させることが難しくなるからです。また1週間に1単元を進めるというペースが維持できずに、1ヶ月以上の遅れが出ている場合、今後更に遅れが増えていくことが予想されるため、塾に通い、塾のスケジュールで一定の強制力を持って進めることが早急に必要になります。
親が教えることが難しい場合、通信教育が有効な場合も
ある程度「おまかせ」にしたい場合や、親が教える時間を減らすには、通信教育の導入も検討しましょう。
ただし「帯に短し」といった感は否めず、教材の取捨選択、そして不足分を補うことはご家庭の役割になります。
通信講座は、塾に出かけなくていいというメリットはありがたいのですが、続けるモチベーションを保ち続けられるよう親のサポートは必要です。そこまで「おまかせ」というわけにはいきません。
浜学園や四谷大塚はインターネット上の講義なども用意していますから、それらをうまく併用するのも手です。やはり文字だけでなく「人が教えている」というのは、たとえ映像であっても見ている側に文字だけの場合とは違った伝わり方になります。
テストで点数が取れないなら、復習とテスト直しの強化を
塾に通わない中学受験で、よくあるご相談が「普段の勉強はできているのに、テストで点数が取れない」というお悩みです。
外部のテストを定期的に受講し、必ずテスト直しをする習慣を作ってください。
テストで点数が取れないことが続いている場合は、月例のテスト、または問題集の演習で間違った問題をピックアップし、お子さんにランダムに出題することが有効です。
「この月は、鶴亀算をやっているから、鶴亀算の式を使えばいい」といったように、パターンに当てはめているお子さんは少なくなく、本質的に理解できているのかを確認する定期的な作業が必要になります。
塾に通わない中学受験では、お父さん・お母さんの確認と管理が生命線になりますので、テストの点数が伸び悩んでいる場合は、ぜひテスト直しと復習の強化を見直してみてください。
まとめ
以上、塾なしで中学受験を乗り切る方法について詳しく解説しましたが、親がどれくらいのパワーを割けるかによって、「塾なし中学受験」の可能性は大きくも小さくもなります。
塾に通わない分余裕が持った勉強ができるというメリットもありますが、余裕が出た分をダラダラせずに、しっかり勉強できるかどうかで「塾なし中学受験」の成否は大きくわかれることがわかっていただけたのではないでしょうか。
この記事が、「塾なし中学受験」をするかどうかを決める参考になれば幸いです。