塾の復習の進め方のポイントは「◯△×法」。できなくてもいい問題の選び方とは
中学受験、塾の学習の復習をどのように進めていけばよいのかお悩みの親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は復習の仕方だけではなく、「できなくていい問題」の判断方法についても合わせてお伝えします。
塾の復習の大切さ
塾の復習の目的は、習ったことをしっかり定着させ、それをもとに類題や発展問題に取り組める状態にすることです。
ただ答えを覚えるのではなく、その解法をどのような形でも使えるようになるのが理想です。
復習を効率よく進めるために、私が考え出した「◯△×法」をぜひ実行いただければと思います。
まず、塾で授業を受けたり宿題に取り組むときに、以下の分類を小問ごとにつけさせてみてください。
- ◯…同じような問題が出ても必ず解ける自信がある
- △…理解できたような気はするが、そこまで自信がない
- ×…さっぱり理解できなかった
この分類をもとに、その日授業でやった問題をすべて見直してみます。
特に集中的に取り組むべきなのは「△」がついている問題です。
△の問題を家で子どもに解いてもらって、さらにその解法を口頭で説明させてみてください。
誰かに話すことによって、あやふやだった部分がクリアになり、子どものより深い理解と自信につながります。
「できなくていい問題」の見極め方
この「◯△×法」で「◯」がついている問題は、時間がなければやり直さなくてもかまいません。
また「×」の問題のほとんどは、今はやらなくてもいい問題だと判断してもかまいません。
授業で先生の解説をきいてもわからない問題を、自力で解くのはまず不可能です。次に似た単元を学習するときにわかるようになればいいので、すぐにその問題には手をつけなくてもかまわないと判断しましょう。
また、塾のテストが終わってからもらう「正答率」も参考になります。
正答率が30%以下の問題は、超難関校を目指しているわけではないのなら、最後まで解けずにいてもかまいません。
もし超難関校を目指しているのなら、正答率がいくら低くてもいずれ解けるようにしなければなりません。
塾で学習する問題には以下の4つがあるということを頭に入れておきましょう。
- ①今解けて当然の問題
- ②今解けるようにするべき問題
- ③今は解けなくてもいずれ解けるようにすべき問題
- ④最後まで解けなくてもいい問題
①②は毎日の学習でいちばん大切な問題なので必ずできるようにしておいてください。
③④は、今はわからないままにしておいてもいい場合が多いかもしれません。
1日の授業や宿題にこれらすべてが含まれていることがあるので、取り組む前に「◯△×法」で分類して、「できなくてもよい問題」を判断しましょう。
「今解くべき問題」を優先させる
「◯△×法」を活用し、子どもが今取り組むべき問題とそうでない問題を親がしっかりと見極めてあげましょう。
それが、今現在の子どものレベルや志望校に合わせて効率よく学習を進めていくコツといえます。
解けない問題をどんどんためてしまうと学習時間や体力を失ってしまうので、無理に取り組ませるのではなく、まずは冷静に学習の優先順位を判断してあげることが大切です。