手を動かすことで図形に強くなろう
図形問題は、自分で図を描けるかどうかが重要
中学受験の算数では、図形問題がたくさん出されます。
これらの問題が解けるかどうかは、子どもが自分で図を書けるかどうかで大きく左右されます。
たとえば、立体図形問題の中には、切り口の断面についての問題が多いのですが、これは断面の平面図が描けなければ解くことができません。
図形問題が苦手な子に多いのは、問題で示された図をそのまま写して解こうとすることです。
図形問題が得意な子は、ポイントを押さえて自分の理解に沿った図を描き直すことができます。
もちろん、図を写すときに正確に描かれていれば問題ないのですが、点の位置や線の交わり方などが微妙にずれてしまうことがよくあります。
そうなると「あれ、こっちの線が交わらない」「角度がちょっと変わってしまった」など、図に足を引っ張られてしまい正しい答えにたどり着けなくなってしまうのです。
図は必ずフリーハンドで描く
図を描くときは、定規を使わないようにしましょう。
ノートなどに図を描くときや筆算の横線などを、定規を使ってまっすぐに書きたがる子もいます。たしかにそのほうがノートも整然として一見きれいに見えますが、フリーハンドで描く練習をしておくことが中学受験では必要です。
というのも、算数の問題文を読み込んで、条件に合うように自分で微妙に調整しながら図を描かなければならないからです。
フリーハンドで描けるようになるには、まずは定規、コンパス、分度器をしっかり使いこなせるようになることです。
お子さんが低学年の場合は、受験勉強が始まったらできるだけ図をフリーハンドで描けるようになるように、4年生くらいまでにはそれらを使いこなせるようにして、図形感覚を磨いておくといいでしょう。
かくことで、その先の解き方が見えてくる
図形問題では、問題の図に思いついたことを書き込んでいくうちに「次の一手」が見えてくるようなことが多くあります。
じっと見て考えるのではなく、手を動かすことで考えるというイメージです。
与えられた条件をもれなく書き込んだら、解くための方向が見えることもありますし、試しに書き込んでみた1本の補助線が解法の糸口になることもあります。
しっかり手を動かして図形の問題を考えることは、中学受験の算数において大きな力となります。
ぜひ動画を参考に、図形問題に取り組んでみてくださいね。
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