中学受験 合否を左右する算数との付き合い方
中学受験において、多くのお子さん、親御さんが算数の学力をいちばん重要だと考えていると言われています。
確かに、国語・算数・理科・社会の四教科の中で、最も気になる科目をアンケートなどで聞いてみると、算数がトップという結果になることが多いのです。
今回はそんな、中学受験 算数との付き合い方についてお話しします。
算数が合否を分ける?
「中学受験の合否は算数にかかっている」と思っている親御さん、実はとてもたくさんいます。このご意見は間違っていません。
そして、実はこれにはしっかりとした理由があります。
それは算数のテスト一問あたりの配点が、他の科目にくらべて高いということです。
一問の正解、不正解が合否に与える影響が最も大きい科目が算数、というわけなのです。
また、学校の学習だけしかしていないお子さんが、中学受験の模試などを受けると、どれだけ学校で満点を取るお子さんも、特に算数のテストでは点がとれません。
算数の入試問題は、中堅以下の学校の問題でも、学校の勉強だけではほぼ解けない難易度なのです。
算数の土台づくりには学校の学習が必要です。
その上で、4年生からどのような学習をするのかによって、合否が大きく左右されます。
具体的には、4年生から受験塾に通って3年間の受験勉強が必要になるということです。
算数でしっかり得点を取ることができれば、志望校の合格の可能性が高くなります。
算数が苦手なお子さんは
中学受験本番が近づくと、算数が苦手なお子さんの場合、これから算数の得点力を上げようとしてもあまり効果がない場合もあります。
その場合は、他の得意な科目の得点を上げる方向に切り替えた方がいいでしょう。
算数が難しい学校の場合、100点満点中で合格者の平均店が40点台ということもあります。
つまり算数で差がつかない学校の場合は、他の教科で差をつける学習計画を立てるのも1つの有効な方法なのです。
「算数が苦手だから受験を諦めるしかない」と諦めたり落ち込んだりせずに、お子さんの得意な科目で差をつけられる学校選びをするという視点も大切です。
このように、もっとも差がつきやすい科目と言われる算数ですが、場合によっては他強化優先のスタイル切り替えていくことも視野に入れましょう。
算数が難しいと言われている学校は御三家の中にもありますが、上記のように合格者平均が低くなれば差がつきにくく、合格のチャンスは広がります。
計算力が足りないお子さんは
算数の基礎である計算力が不足している場合、思い切って低学年の計算からきちんとやり直してみるのが効果的です。
特に4年生で、がんばっているのに算数の点数が上がらないケースでは、計算力が原因という場合が多くあります。
そんなときは「そこまでさかのぼって学習するの?」というところまでさかのぼって計算練習をしてみると効果が出る場合が多いものです。
足し算の繰り上がりを指で数えていたり、九九の特定の段(6や7の段など)があやふやなこともあります。
そんなことに気づいた場合は、「今のうちに気づいてよかった」と前向きに親子で取り組みましょう。
お母さんが励まし、前向きな声掛けでフォローしてあげるのです。
お子さんは算数でつまずくと自信をなくしやすく、「もう受験勉強は無理だ」とあきらめの気持ちを持ちやすくなります。
それくらいお子さんたちにとって算数は「重要な科目」ということです。
逆に言えば、算数である程度成績が取れるようになったら、お子さんには自信とやる気がみなぎります。
諦めず、前向きに取り組んでみてください。
がんばりましょう。