中学受験 苦手な「電流」を得意にする方法 その2
多くのお子さんが苦手とする理科の単元、電流。
いま一つ理解ができていないというお子さんも多いと思います。
今回は、電流を得意にする方法の2回目、ちょっと難しい問題にも対応できるようにしていきましょう。
まずは前回の復習
前回は、
・豆電球は電気抵抗
→豆電球が直列で増えると電流が流れにくくなる
→豆電球の直列個数が2倍・3倍・・・と増えると流れる電流は1/2 倍、1/3 倍・・・
(回路に流れる電流の大きさは、豆電球の直列個数に反比例)
・乾電池は「電池パワー」
→乾電池が直列で増えると流れる電流が大きくなる
→乾電池の直列個数が2倍・3倍・・・と増えると流れる電流は2倍、3倍・・・
(回路に流れる電流の大きさは、乾電池の直列個数に比例)
だから、回路に流れる電流の大きさは
で計算できる!
乾電池1個、豆電球1個の回路(上の図)に流れる電流を①と考えた場合、
たとえば、
といった具合に計算できるのです。
並列回路ではどうか?
回路に流れる電流の大きさは乾電池、豆電球の直列個数によって決まります。
つまり乾電池を並列つなぎで増やしても、回路に流れる電流は大きくなりません。
前回の記事でもお伝えしたとおり、
の電池パワーを1だとすると
の電池パワーはやっぱり1で
の電池パワーは2です。
では、豆電球の並列つなぎはどう考えればいいでしょうか。
たとえばこのような回路です。
並列回路でも、
は成り立っています。
ではどのように
を活用すればいいかというと、
アの豆電球に流れる電流は
により、2/2 =①
により、2/1 =②
という風に、一方(アの豆電球るがある方に流れる電流)を考えるときは、もう一方のことを「ないもの」として考え、逆にイの豆電球るがある方に流れる電流を考えるときは、アのことは「ないもの」として考えることがポイントです。
複雑な回路はどう考える?
複雑な回路も同様です。
なら、並列回路の上の3つの豆電球について考える場合は
により2/3
下の2つの豆電球について考える場合は
により2/2 =1
となります。
また、
の、並列回路の上の4つの豆電球について考える場合は
により2/4 =1/2
下の2つの豆電球について考える場合は
により2/1 =2
でいいですね。
ぜひいろいろな回路図で
を使いこなしてみてください!