受験直前の算数実戦対策
5分考えてわからない問題はあきらめる!
6年生になると志望校が気になってきます。
1学期のうちに絞る必要はありませんが、2学期くらいからは志望校の傾向に合わせて得点力をあげたいです。
6年生の夏までと夏休み以降では、勉強方法の見直しが必要です。
受験に向けて、より実戦的な「点のとり方」が勉強の重要な要素になってくるのです。
1学期から少しずつ始めた方がいいことは、
「捨てる問題」を見つけること。
中学受験の最大の目的は志望校に合格することであり、満点を取ることではありません。
難易度が高い問題をひたすら考えさせて不安にさせたり自信を失わせるよりも、できないものはできないと、さっさとあきらめさせることも必要なのです。
家庭学習を効率的に進めるために、5分考えて手を動かせなかったらヒントになる質問を投げかける、問題集の解説を読むなどしてあげましょう。
重要な「捨ててもいい問題」の判断は?
「捨てる問題」の判断は、子どものレベルや、志望校によって異なります。
「5分考えて手が動かない問題はやらなくていい」というのは全ての問題に対しての話ではありません。
問題を3段階のレベルに分けて考えましょう。
- 1. 今、解けなければいけない問題
- 2. 今、解けた方がいい問題
- 3. 今は解けなくていい問題
「5分考えて解けない問題」にも1や2のレベルの問題があります。
テストの振り返りをして、”この問題を解けた人がどれだけいるか”を見て、偏差値50前後の中学を目指すなら、正解率50%の問題で間違っていた問題は解き直して理解しなければいけません。
半数以上が解けた問題は「5分考えてできなかった」と諦めず、解答、解説を読んで理解し、自力でもう一度解くことができるかどうかの確認をしておく必要があります。
そうやって完全に理解しておくべき問題の判断は、お子さんの現在の力(偏差値)と志望校によってしていかなければいけません。
6年生からは合格するための勉強に
塾によっては、志望校別に「この問題は解けなくていい」といった指導があることもないこともあります。
首都圏では「四大塾」と呼ばれる大手塾(サピックス・四谷大塚・日能研・早稲田アカデミー)なら上位校の志望校別コースは充実しており、直前期はある程度塾任せで乗り切れますが、中小の塾だと家庭の役割は大きくなります。
大きなテストの点数や順位、正解率を見ながき、お子さんの今のレベルややるべきことを見つけていく必要があるのです。
どれだけテストの点数が良くても悪くても、志望校合格の可能性少しの要因で大きく変わるからです。
直前期には「できない問題はできないと見切って、できる問題の精度を上げる」といった視点も必要になります。
- 弱点を克服する
- できるものをさらに伸ばす
この2点のバランスを意識し、合格に近づいていきましょう。