「もののとけ方」を得意にしよう
今回の動画では、もののとけ方(溶解度計算)を得意にするためのポイントについてお話ししています。
表が出てきたり小数計算があったりと、苦手意識を持つお子さんも多い「溶解度計算」ですが、実は考え方や解き方、取り組み方は単純で、問題のバリエーションも多くありません。
動画を参考に、ぜひ溶解度計算を得意にしてくださいね。
表には「事実」が書いているだけ
溶解度計算の問題では、必ず食塩やホウ酸が水にとける量(重さ)を示す表が掲載されています。
もちろんこの表は実際の数値をもとに作られていますから、水にとける食塩やホウ酸の重さは小数で表記されています。
この表を見ると「何やら難しそう」と感じるお子さんが多いようで、何か特別な知識や技術が必要なのではと思っているケースもあります。
ただこの表は「ホウ酸や食塩が水にどのぐらいとけるか」という事実が書いているだけで、全く難しいものではありません。
問題をたくさん解くうちに、この表の数値をおおよそ覚えてしまうお子さんもいます。
しかし実際には、表の数値を覚える必要はありません。
問題には必ず表が掲載されているので、それを見て「ホウ酸や食塩は水にこのくらいとける」ということを読み取れれば、何の問題もないわけです。
表から数値を読み取り、正しく計算することができれば、溶解度計算は難しい単元では無いのです。
小数計算は「マシン」になって
溶解度計算を苦手としているお子さんの中には「小数の計算が難しい」と感じている子もいます。
確かに小数のかけ算や割り算、そして四捨五入が必要となる問題が多いため、苦手意識を持つお子さんもいるようです。
ただ溶解度計算の作業自体は、算数の面積や体積、文章題などで求められる計算に比べるとそうレベルの高いものではありません。
「計算ミスをしないように『マシン』になったつもりで計算しよう」と僕はお子さんたちに教えます。
「マシン」になるとはどういうことかというと、とにかく「めんどくさい」といった感情を捨てて、機械になったような気持ちで全集中するということです。
これを意識するだけで、実は計算の正答率が上がる子がたくさんいます。
ぜひ試してみてください。
理科の計算問題のほとんどは「何倍になっているか」の比例計算
溶解度計算のポイントは、動画でも説明している通り「水量・水量・とける量」を書き出して「水の量が何倍になっているか」を考えて比例計算をすることです。
実は、理科の計算問題の多く(ほとんどと言っていいかもしれません)は、この比例計算を利用するものです。
僕の著書「中学受験 すらすら解ける魔法ワザ」でもたくさんの理科の計算問題を紹介していますが、ほとんどは「書き出して整理し、比例計算で答えを出す」という作業になります。
溶解度計算もまさにその1つで、見やすく書き出し整理して「何倍か」を考えることができれば、計算の作業自体はそう難しいものではありません。
今回の動画では、溶解度計算の中でも「初歩の初歩」の部分を紹介していますが、難しい問題になっても基本的には手順は同じです。
(応用編は別の動画で紹介します)
まずは動画を参考に、お持ちの理科のテキストの中の問題を解いてみてください。