中学受験 暗記カードは使える?どう使う?
中学受験の勉強と切り離せないのが、理科や社会の暗記です。
暗記といえば、中学や高校の英語でも使われる、暗記カード。
この暗記カード、中学受験の暗記学習でも使えるのでしょうか?
ここでは、そんな暗記カードについて考えてみたいと思います。
暗記カードは中学受験に使える?
中学生や高校生がよく英単語の暗記などに使う、暗記カード。中学受験の理科や社会の暗記には使えるのでしょうか。
結果から言うと、使い方によっては効果を生みます。暗記カードというと、表面に問題、裏面にその答えが書かれているという、いわば一問一答式の問題集ですが、純粋な記憶の作業というよりは、思い出して忘れないようにするツールと考えると良いでしょう。
覚えるという作業は、単に物の名前や年号を記憶するということの背景に、その物事がなぜ起こったのか、どのような理由でそのようになったのか、といった理解が不可欠です。
つまり、暗記の作業というのは暗記カードだけでは成り立たないということです。
このことを理解し、「テキストなどで覚える」⇒「暗記カードなどのツールで思い出し、忘れないようにする」という使い方をするなら、暗記カードは中学受験の勉強の強い味方になります。
暗記カードにはどんなものがある?
今はいろいろ便利なものが発売されていて、昔のように自分でカードに書いて覚えるということをしなくてもよいものもあります。
書籍のページが細かく切り離せるようになっていて、切り取り線に沿って切り離せば即、暗記カードになるようなものも市販されています(リングまで付属しています)。
市販されているものは「帯に短し襷に長し」だから、自分なりに工夫したいというなら、そんなツールもたくさんあります。
たとえば、専用のアプリと用紙でパソコン入力したものを暗記カード上の用紙に印刷できるものもありますし、スマートフォンの中で完結する暗記カードアプリもたくさんあります。
親のスマホのお古を活用するのもいいかもしれませんね。
暗記カードは補助教材?
冒頭にも書きましたが、暗記カードは思い出し、忘れないようにするためのツールで、メインは塾などで使っている教材や参考書です。
しっかり読んで、授業を聞いて理解して覚える。それを忘れていないかチェックし、思い出すためのツールが暗記カードなどの補助教材です。
市販のものもいいのですが、やはり私がおすすめするのは、塾の授業が進行していくに従って自分で更新し、付け足していくというもの。
今何を勉強していて、それが以前の何と関連があるかを思い出すきっかけになるからです。特に社会の歴史学習などはこの方法が適していると思います。
もう6年生の夏を迎えていて自分で暗記カードを作っている時間がない、というなら市販のものを使うといいでしょう。
6年生の夏といえば、各科目ともひと通りのことは習ってしまっている状態ですから、総まとめやチェックの意味で市販の暗記カードを塾の行き帰りなどに使ってみるのもいいと思います。
以上のように、暗記カードは中学受験の勉強に大いに役立つものです。暗記の補助ツールとして、まだお使いでないなら検討してみるとよいと思います。