中学受験 2週間前になったらすべきこと、してはいけないこと
中学受験の入試本番まで努力を重ねてきたのに、「力を発揮できなかったらどうしよう」と不安が高まったり、心配が募る入試直前。
入試まで2週間と迫ったあたりから焦りや不安が増すお子さんはとても多いものです。
今回は「中学受験 2週間前になったらするべきこと」についてお話しします。
ラストスパートも「やるべきこと」を考えて
2週間前になるとカウントダウンを意識しすぎて、苦手な分野を全部克服しようとするお子さんもいますが、これはできれば避けてほしいことの1つです。
2週間前になって苦手な分野に取りかかっても、解けない不安や焦りを感じることはあっても利点は少ないのです。
必ず出題されるならともかく、出るかどうかも分からない苦手分野に時間を費やすことは避けるのが無難です。
お子さんがこれまでしてきた努力やつけてきた学力を信じ、それをどれだけ点数に変えられるか、ということに注目するのが大切です。
短時間で数をこなそうとすることも危険です。
じっくり問題を読み、何を求められている問題なのか、自分に解ける問題なのか把握する勉強(おもに過去問などを使うことになります)と、「隙間時間」を利用した暗記学習などをバランスよく組み合わせるのがいいでしょう。
焦らずに力を発揮できるよう落ち着き、そして冷静に判断する練習をする時期です。
体調管理
「ラストスパート!」とあまりに意気込んでしまうと、寝不足になったり体調管理がおろそかになりやすいものです。
入試直前、不安や焦りから寝付きが悪くなったり、体調を崩すお子さんも少なくありません。
リラックスする時間を作ってあげ、眠くなったら短時間の昼寝をさせたり、食事も脂っこい食べ物を避けたりと、親側の工夫も必要になってきます。
いつも通りに過ごせることがなによりなのですが、初めての経験に心の余裕がなくなる事もあるかもしれません。
しかし、受験するお子さんなら誰しも少なからずそうなるのです。
緊張していたのに当日は意外に落ち着いていられた。という子もいれば、急に当日不安になる子もいます。
お母さんは、ふだんと変わらない生活を心がけつつ、体調管理、環境づくりや気配りをしてあげてください。
自信を確信に
2週間は、短いようで長い時間です。
今まで長い期間がんばってきたことをしっかり振り返らせ、自信を持たせてあげてください。合格には自信が必要です。
努力してきた事実は消えません。
お子さんには、こういった声かけをしてあげましょう。
「大丈夫!よくがんばってきたんだから、当日全力を出せるよ。」
家族で、これまでの事を振り返る時間があってもいいですね。
生まれたときのお父さん、お母さんの喜びの気持ち、はじめて歩いた時、はじめての習い事、そして初めての中学受験の勉強・・・。
たくさんの「はじめて」を乗り越えてきたこと。
そこにはいつも親御さんの応援があったこと。
いつも親御さんが味方であること、これほどかけがえのない自信の源はありません。
「大丈夫。やりきってきなさい」
お子さんが自分の力を発揮できる、いちばんの「魔法の言葉」。
入試直前期でもっとも大切なのは、体調や心のバランスを見てあげること。
親御さんにしかできないことです。
がんばってきたお子さんのラストスパートを、しっかり見守ってあげてくださいね。