中学受験 学力がつく質問のしかた
塾でわからないところを先生に質問する・・・
日常的に、多くのお子さんがすることと思います。
・・・で、質問して「わかった」ら、次のテストでその問題が出たときに正解できるのか、というと、実は「聞いたときはわかったんだけど・・・」というお子さんが多いのです。
ここでは、先生に質問したことを確実に身につけるための「質問のしかた」について考えてみたいと思います。
質問したときはわかったのに、身につかない理由1
「わからないところは塾の先生に質問しなさい」
多くの親御さんが、お子さんにそんなアドバイスを与えるのではないでしょうか。
でも、聞いたときはわかったんだけど、いざテストで同じような問題が出ると間違っている…
そんな歯がゆい思いを味わったことがある親御さんは、とても多いと思います。
なぜ先生に質問してしっかり「わかった」はずなのに、テストではできないのでしょうか。
理由の1つ目は「教える側の問題」です。
ある問題を質問された先生が「この問題の解き方が分かれば『解決』だ」と考えているケースです。
もちろんその問題を質問されているのですから、その問題の解き方、考え方を教えるのは間違ったことではありません。
しかし、その問題の解き方さえ分かれば問題が解決するわけではありません。
その問題がわからないということは、それ以前のところに根本的な問題があることが多いからです。
そのことに先生が気づかず、問題の解き方だけを教えても、問題は解決しないわけです。
質問したときはわかったのに、身につかない理由2
2つ目の理由は、そもそもテストで同じ問題が出たときに「同じ問題だ」と気づくかどうかということです。
たとえば授業でつるかめ算を習い、出てきた問題でわからないものがあったとします。
そこでお子さんは先生にその問題を質問し、たしかに「わかった」とします。
この場合、次週の「復習テスト」や「確認テスト」ではできることがほとんどです。
でも時間がたって「実力テスト」で同じような問題が出たときに「これは、あのとき質問した問題と同じだ」ということがわからなければそもそも解くことができません。
これは非常に多くいただく「復習テストでは点が取れるのに、実力テストでは取れません」というご相談と同じ現象ですね。
時間がたっても解き方を忘れず思い出せるようになるには、どうすればいいでしょうか。
動画ではその方法について考えています。
是非参考にしてください。
何を質問したかを把握しておくことが大切
今回の動画では、先生に質問したことをしっかり身につけてテストに活かす方法について考えていますが、その場合に大切なのは「何を質問したか」を覚えておくことです。
先生に質問したということは、はじめ自力ではわからなかった、自分だけでは分かりづらかった問題だということです。
それを質問して「わかった」のは、何がポイントだったのか、ここを忘れないようにすることが大切なのです。
つまり問題特有の「ポイント」を理解しておくということですね。
また、質問したときにはわかったのに、時間がたつと忘れてしまうのは、よくあることです。
有効なのは、ある程度時間がたってから思い出す、解きなおす機会を持つことです。
この視点で見たときに活かせそうなことを、動画では解説しています。
ぜひご覧になってくださいね。
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