中学受験 サピックスとグノーブル、どっちがいいの?
GW休暇も過ぎ、あっという間に6月です。
既に 夏休みを意識している方も少なくないと思います。
「夏休みに、勉強する時間がたくさんある…」
「夏休みに、これまでの復習ができる…」
といったこともあり、
夏休みが大きな成績アップのチャンスになると考えているのではないでしょうか?
ところが、実際は、毎年、半数以上のご家庭で、夏休みが終わっても、成績が上がらないのです。
中には、オーバーワークがたたって、反対に成績が下がってしまうということも。
夏休みに成績が上げられるお子さんと、
夏休みに成績が下がってしまうお子さん。
その違いは、今6月の時点でのお子さんの学習状況をチェックすることで簡単にわかってしまうのです。
そこで今回の記事では、うちの子は 夏休みに成績をあげられるか?
7つのチェックポイントと、具体的な対策方法についてお話ししたいと思います。
まず初めにお子さんの現状を、簡単に分析してみましょう。
お子さんの学習状況を振り返ってみて、
下記の項目に2つ以上心当たりがある場合は、
7月までに改善策を取ることをオススメします。
膨大な量、かつ、復習においても、これまでより難度が高い問題を扱う夏期講習。
効率の良い学習ができなければ、成績を安定してあげていくことは難しいです。
では、どうすれば、効率の良い学習ができるようになるのか?
そのために作成したのが、上記の簡易チェックシートです。
2項目以上、心当たりがある場合は、夏期講習までに対策を取ることをオススメします。
ここからは、各項目にチェックが入った場合に、具体的に何をすればよいのか?をお話ししていきますね。
課題が多すぎて、勉強時間が足りないと思うことが多い
この項目にチェックが入った場合、短期の間に課題が集中する夏期講習では、お子さんが忙殺されてしまい、成績をアップさせるために本当に必要な学習ができず、夏休みを終えてしまう可能性が高いです。
具体的な対策としては、
1. 教科毎の時間配分を決める(目安 = 算:国:理:社 : 他 = 4 : 2.5 : 1.5 : 1.5 : 0.5)
2. 課題の取捨選択を行う(特に、他の単元でもよく使われる知識は最優先する)
といったことを意識してください。
大切なことは、「今頑張れば、成績に直結する」ことに集中する習慣をつけていくことです。
時間に余裕がないのに、塾の宿題を全部やっている/やろうとしている
これは上記とも重複しますが、塾の宿題に追われて、本当にやりたいこと/やるべきことのための時間が確保できないのは避けなければなりません。
塾の宿題も、「課題の取捨選択」を行い、必要と判断したものに絞ることを習慣づけましょう。
ただお子さんには、「先生に怒られるかも…」という気持ちもあると思います。
そういったっ場合は、予め、「今やるべき勉強に集中するため、全部はできないことが出てきます」と予めお母さん・お父さんから塾の先生に説明しておいたよ、と伝えてあげるとよいでしょう。
範囲の広い、組分けテストや実力テストで成績が下がる
こちらの項目にチェックが入った場合は、日々の勉強において、お子さんの「理解」が浅い可能性があります。
心当たりがあるなら、学習してから期間が空いてしまった単元で、しっかり得点ができているかどうかを確かめてください。
少し前に習った単元で、得点できていない場合は、学習した内容が記憶に定着していないことがわかります。
そういった場合には、お子さんが「答えがなぜ、そうなったのか」納得して、説明ができるようにすると良いでしょう。
普段からお話ししている「理解型学習」ですね。
「なんとなく、わかった」とか、「このページの問題は、この解き方だ」というような学習方法になっていないか注意して学習を行うとよいでしょう。
家でできたことが、テストではできないことが、よくある
こちらの項目にチェックが入る場合は、上記の「範囲の広いテストで成績が下る」と同様に、日々の学習において「理解」が浅い可能性が高いです。
こういったケースでは、実力テストだけに限らず、普段の定期テストでも、「家でできたのに、テストではできなかった」ということが、よくありますので、特に対策が必要と言えます。
原因としては、「解法を暗記している」「語句の意味を理解せず覚えている」ことが挙げられます。
「植物が光と水から栄養を作ることは?⇒ 答え:光合成」と反射的には答えられるのですが、「光合成って何?」と聞かれると答えに詰まるといった特徴が見られます。
本当に理解できているのか?少しでも怪しいと感じられましたら、チェックをしてあげ、理解ができていない場合は、一度戻って、理解を深めることが求められます。
全く解けない、または、他と比べて、できない単元がある
この項目にチェックが入る場合は、該当単元に関連した「基礎知識」のやり直しが必要なのではないか?しっかり確かめてみてください。
算数を例に挙げると、他の単元はある程度できるのに、図形だけできない、比の分野だけできないといったお子さんは珍しくはありません。
そういった場合、基本の「割合」をやり直してみると、簡単に「比」が理解できるようになったりします。
特定の単元を学習するために求められる基礎知識が不安定だと、どれだけ勉強しても理解ができないということが、よくあります。
他と比較して、極端に苦手な単元がある場合は、基礎知識の固め直しを意識すると、意外とあっさりと成績アップが期待できます。
まさに急がば回れですね。
塾の授業だけでは、理解ができていない
毎回の塾の授業での理解が浅く、ご家庭での復習で大部分をカバーしているという状態では、長時間の授業を受ける夏期講習の授業をムダに過ごしてしまうことになります。
塾の授業での理解が浅いと感じられる場合は、授業の受け方を見直してみましょう。
具体的には…
1. 授業の受け方を再確認する(先生の目をみて話を聞く、わからなくても最後まで聞く、先生が話している時はノートを見ない/とらない)
2. 塾が扱うレベルに、お子さんが目標にするレベルを合わせる必要はない
といった対策が考えられます。
2については、特にサピックスを筆頭に、御三家レベルの受験に対応できるように、全てのクラスのカリキュラムが組まれているような塾では、そもそも授業の進み方も早く、入塾が遅かったお子さんや、マイペースなお子さんには、授業についていくのが難しいということもあります。
ただ、これはお子さんの学力が低いというわけではなく、塾との相性の問題が大きいこともあります。
なので、ご家庭でのサポートを手厚くする、早いうちの転塾を検討する、個別指導などのサポートをつけて予習をしてもらうといった方法も検討されると良いでしょう。
現状で、目標校の偏差値から5〜10離れている (6年生専用項目)
この項目は6年生専用の項目です。
夏期講習で、志望校までのギャップを可能な限り埋めたいと考えられることでしょう。
この項目にチェックがつく場合は、おそらく他の項目にも必ずチェックが入っているはずです。
それらの対策を行う上で、意識していただきたいことが1つあります。
それは、6月〜7月の家庭学習の空いた時間を「基礎知識を固める」ことに使ってほしいということです。
これは、一番大切なことなので、じっくり説明します。
受験終盤になると、「過去問演習」が始まります。
「過去問演習」で志望校の出題傾向を掴み、問題に慣れ、志望校の偏差値に全然届いていなかったのに、みるみる成績が上がり、11月ごろから逆転するお子さんが毎年一定数いるのです。
そのようなお子さんは皆、「過去問演習」で問題が解けなかったときに、解説を聞けば、理解ができるようになる基礎知識が整っているお子さんなのです。
ですから、現段階から無理に難しい問題を解くことに時間を使うよりは、基本的な問題で確実に点数を取れるように学習することをオススメします。
焦る気持ちはわかりますが、難度の高い問題は、夏期講習はもちろん、受験直前まで繰り返し扱いますので、そのような問題の解説がスムーズに理解できるように、基礎知識を固めることを優先していきましょう。
毎年、6月から夏休みは、皆さん本当にあっという間に過ぎると言います。
とはいえ、まだ2ヶ月も準備をする期間がありますので、夏期講習を飛躍的な成績アップの機会に変えていくために、ぜひチェックリストを参考に対策を取っていただけると嬉しいです。
夏休みに成績をあげられるか?7つのチェックリスト
□ 課題が多すぎて、勉強時間が足りないと思うことが多い
□ 時間に余裕がないのに、塾の宿題を全部やっている/やろうとしている
□ 範囲の広い、組分けテストや実力テストで成績が下がる
□ 家でできたことが、テストではできないことが、よくある
□ 全く解けない単元・教科がある
□ 塾の授業だけでは、理解ができていない
□ 現状で、目標校の偏差値から5以上離れている(6年生専用項目)
※ 2つ以上チェックがついた場合は要注意