塾ノート必勝法 国語
授業用ノートの取り方
ノートを上下に分けて使うようにします。その上半分には、先生が書いた板書を写すようにします。しかし、これだけでは問題を解いた「結果」しかわかりません。そこで、授業の「過程」がわかるようにノートの下半分(これを「ことばのメモ」と呼びます)を使うのです。
「ことばのメモ」には、以下のようなことを自由に書きます。
- ①先生が話したこと
- ②自分が思ったこと
- ③気になった言葉
「ことばのメモ」を書くことによって、以下のような効果が得られます。
①語彙が増える
今まで聞き流してしまっていたことや、気になっていたけど調べることなく流れていってしまっていた言葉を書き留めるので、お子さんの使える言葉がどんどん増えていきます。
②イメージ喚起力(文章を読んで情景などを思い描く力)がつく
自分が思ったことや、その時気になった言葉などを文字にしていく(形にしてく)ため、文章から情景などを想像する力が養われていきます。
③授業の内容を思い出しやすい
授業中に先生が言ったことなどを書き残すことで、「ああ、あのときに習ったことだ」という感じで授業内容を思い出しやすくなります。
つまり、授業の経過を記すことで、学校や塾の授業を10倍役立てることができるのです!
漢字について
漢字の形、字そのものをくっきり覚える、手になじませるには、大きく(ノートいっぱいを使って一字を書いても構いません)、ゆっくりと、とめ、はねなども正しく書きます。完璧に書くというのがよいのです。この作業は、学校や塾ではあまり行われないので、家庭の仕事として、新しい漢字が出てきた時や、なかなか覚えられない漢字が出てきたときに行うようにしましょう。
文章の中でその漢字が出てきたときに、読み方や意味をパッと思いつくためには、繰り返し書くことも必要です。学校の宿題などで課される「百字帳」などがこの作業にあたります。
時間がたっても忘れない漢字、言葉の暗記法
一つの漢字でいろいろな言葉を作ってみましょう。この作業で、漢字の使われ方や意味などを詳しく理解することができ、単なる知識ではなく、漢字や言葉が自分で使える状態になっていきます。こうなると、簡単に忘れてしまったりすることがありません。1つの漢字についていろいろな言葉やその意味が1ページにすべて載っている書籍を買っておくと、いちいち時間をかけて調べ学習をしなくてよいので便利です。
学校や塾での宿題の出され方、目的によって、使う教材や辞書も違ってきます。どんなものを選んでいいかわからない場合は、目的を先生に告げて相談に乗ってもらうのがいいでしょう。
ことばノート
小さめのノート(例えばA5やB6)のノートに、授業で出てきた言葉、わからなかった言葉、調べた言葉、作者名詩人名をどんどん書いていきます。書く作業が負担だと習慣になりにくいので、書いた段階では意味はいちいち書かなくても大丈夫です。
そしてそのノートをときどき見るようにします。その段階で「あれ、この言葉は意味がわからないぞ」という言葉を調べるようにするのです。これが習慣になると、言葉や文学史にとても強くなります。
高学年の国語ノート
高学年になると、授業も演習が多くなり、長文を読んでは設問に答えるということが中心の学習になっていきます。そうなるとどうしても「解きっぱなし」が多くなるのですが、それを防ぐためのノート術をご紹介します。
テキストのコピーをノートに貼るのです。このとき、余白を残すようにするのがポイント。ノートの上半分にコピーを貼り、下半分を空けておくのもいい良いアイデアです。授業を受けながら、ノートの余白に書きこんでいきます。こうすると、本文に照らし合わせながら復習できるので、いちいちテキストとノートを交互に見て、本文中の場所を確認する手間が省けます。
授業中に配布されたプリントも、同じようにノートに貼るとよいでしょう。その単元を学習したときの情報を1か所に集約することで、短時間で効率的に授業の復習ができるようになります。年間に消費するノートの量が増えることで、達成感が得られるという効果もありますね。
各科目、ちょっと工夫することで、塾の授業を何倍も効果的に受けることができます。ぜひ試してみてください!