海陽中学校
学校の特徴
トヨタ自動車名誉会長の豊田章一郎氏らにより、設立が構想され、トヨタ自動車㈱・東海旅客鉄道㈱・中部電力㈱を賛同企業として運営されている。全寮制の中高一貫教育で次世代のリーダーを育成。「ハウス」と呼ばれる寮で、自由と規律を重んじる共同生活を行い、徹底した基礎学力を身につけ、豊かな人間性を養う。
学校概要
創立 | 平成18年 |
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学校長 | 中島 尚正 |
所在地 | 東愛知県蒲郡市海陽町三丁目12番地1 |
アクセス | JR東海 東海道本線「三河大塚駅」徒歩20分 |
入試概要
募集人数
帰国生入試 | 若干名 |
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特別給費生入試 | 20名 |
入試Ⅰ | 70名 |
入試Ⅱ | 20名 |
入試Ⅲ | 10名 |
日程
帰国生入試(11月) | 2020年11月1日 |
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特別給費生入試 | 2020年12月19日 |
入試Ⅰ・帰国生入試(12月) | 2020年12月26日 |
入試Ⅱ | 2021年1月9日 |
入試Ⅲ | 2021年2月7日 |
試験科目
帰国生入試(11月/12月) | 国語、算数、英語、英語面接 または 国語、算数 |
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特別給費生入試 | 国語、算数、理科、社会 または 国語、算数、理科 |
入試Ⅰ | 国語、算数、理科、社会 または 国語、算数、理科 |
入試Ⅱ | 算数、視聴型総合問題 または 算数 |
入試Ⅲ | 算数、視聴型総合問題 |
面接や実技
すべての入試において10分程度の保護者同伴面談あり(保護者1名以上)
試験時間
帰国生入試(11月/12月) | (英語選択)国語50分、算数60分、英語35分、英語面接1人10分程度・(英語非選択)国語50分、算数60分 |
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入試Ⅰ・特別給費生入試 | (4科受験)国語50分、算数60分、理科35分、社会35分・(3科受験)国語50分、算数60分、理科35分 |
入試Ⅱ・Ⅲ | (算数・視聴型総合問題受験)算数60分、視聴型総合問題60分・(算数1科受験)算数60分 |
配点
帰国生入試(11月/12月) | (英語選択)国語100点、算数100点、英語・英語面接100点・(英語非選択)国語100点、算数100点 |
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入試Ⅰ・特別給費生入試 | (4科受験)国語100点、算数100点、理科50点、社会50点・(3科受験)国語100点、算数100点、理科50点 |
入試Ⅱ・Ⅲ | (算数・視聴型総合問題受験)算数100点、視聴型総合問題200点・(算数1科受験)算数100点 |
入試傾向
2021年より、入試Ⅱ・Ⅲに音声を聴いたり映像を視て問いに答える新形式の「視聴型総合問題」が導入される。公式ホームページによると、趣旨は以下の通り。
「⼀⽣懸命話を聴き、⾃分の考えを伝えようとする⼈」は、コミュニケーション能⼒の「芽」を持っています。そのような⼈を海陽学園は求めています。海陽学園では「論理的思考⼒」及び「他⼈の話に⽿を傾け、その話を理解でき、さらに⾃分の考えを正確に述べることが出来る」⽣徒を育てていきます。
国語については音声を聴き、理科・社会については映像を視聴して、与えられた情報を正しく理解し、論理的に思考し、自分の意見を表現できる力を問う。
設立して間もないこともあり、今後も大胆な出題傾向の変革が考えられる。過去問を中心に対策しつつ、しっかりした基礎学力も固めておくことが望ましい。
国語
大問3題。2題は長文読解で、説明的文章と、物語文・小説が1題ずつだが、どちらも説明的文章というパターンも有り。最後の大問は漢字の書き取り。
読解はそれぞれ約5000字でやや長く、選択肢の各文も短くはない。長い文章を、時間をかけず、かつ初読でしっかり要旨やテーマを掴みながら読み切る力が必要。
記述問題は各1問ずつ程度。数は少なく難易度もそれほど高くないが、字数制限は80字程度で、文章力や表現力をごまかしきれる長さではない。正しい表記・表現で要点をまとめられる文章力を鍛えておこう。
漢字は難易度が低いので、落としたら命取りと考える。
算数
大問3~4題。計算・一行問題6~7問。標準的なレベルから一部難問まで、単元の偏りなくバランスよく出題される。学校で公表している通り、小学校の教科書で学習する内容をベースとした問題で、超難問ではない。合格者平均点は例年70点前後と高く、合否に大きく影響を与える科目と言える。
根気の要る条件整理などの作業が必要な調べ問題など、忍耐力や正確さ、思考力も問われる。理由や考え方を問う出題もある。
大問1は幅広いジャンルから小問が出題される。大問2・3は、図形、速さ、比、場合の数など。大問1の難易度は低いので、国語の小問と同様スピーディーかつ正確に解く必要があり、落とすと命取りになると考える。
途中式も加点対象になるので、自分の考え方を論理的に示せる解き方・表現が出来るようにしておきたい。
理科
大問2題。物理・化学・生物・地学の各分野からバランスよく出題されるが、物理分野からの出題が多め。
単に知識を問う問題は少なく、ほとんどが応用問題である。会話形式である程度文章を読ませた上で解く問題もあるので、文章を正確に読む力も必要。計算や記述、グラフの作成が求められることもあるので、過去問演習や問題集は応用まで解くこと。
熱量の保存について、天体(自転・公転周期に基づく計算問題)についてなど、理科が嫌いな生徒には苦手なタイプの出題が多いが、3科受験の場合も理科は必須なので、しっかり準備しておこう。
社会
歴史・地理・公民の分野からバランスよく出題される傾向。時事問題も出題されるため、日頃からニュースに関心を寄せておくことが大切。記述問題も出題されるため、単なる暗記ではなく、歴史の流れや出来事の因果関係までしっかりと学んでおきたい。
歴史の難易度自体は高くないが、単純に知識そのものを問うだけでなく、複数の知識を組み合わせて自分の考えを記述させる問題も出題される。単なる暗記ではなく、歴史の流れや出来事の因果関係までしっかりと学んでおくことが大切である。