学校の特徴
千葉県トップクラスの名門校。通称「渋幕」。東京大学など最難関大学や医学部などの進学実績も高い。「自調自考の力を伸ばす」「倫理観を正しく育てる」「国際人としての資質を養う」を教育目標としている。私立の中高一貫校(男女共学)。グローバル教育にも力を入れており、海外研究や英語教育だけでなく、国際学生会議や模擬国連での受賞経験も持つ。
学校概要
創立 |
1983年 |
学校長 |
田村哲夫 |
所在地 |
千葉県千葉市美浜区若葉1-3 |
アクセス |
JR京葉線「海浜幕張駅」徒歩10分、JR総武線「幕張駅」徒歩16分、京成線「幕張駅」徒歩14分 |
入試概要
募集人数
一次入試 |
約250名 |
二次入試 |
約45名 |
帰国生入試 |
約20名 |
日程
一次入試 |
2021年1月22日 |
二次入試 |
2021年2月2日 |
帰国生入試 |
2021年1月20日 |
試験科目
一次・二次入試 |
国語、算数、理科、社会 |
帰国生入試 |
英語(筆記・リスニング)、英語(エッセイ)、面接(英語・日本語) |
面接や実技
試験時間
一次・二次入試 |
国語50分、算数50分、社会45分、理科45分 |
帰国生入試 |
英語(筆記・リスニング)50分、英語(エッセイ)30分 |
配点
一次・二次入試 |
国語100点、算数100点、社会75点、理科75点 |
帰国生入試 |
非公表 |
入試傾向
どの科目も全分野をまんべんなく学習し、最高レベルの思考力と応用力をつけておくことが必要。
国語
大問2問。小説・物語文から1問、論説・説明文から1問。素材文は高校入試レベルで読み応えがある。大問2ジャンルどちらも日本を代表する作家の作品が出典であることが多いので、中学生向けの本だけではなく、一般向けに書かれた難易度の高い様々な文章に慣れ親しんでおくと良い。文中の言葉について問われることが多いので、語彙力は欠かせない。同校を志望する場合、普段から分からない言葉に出会ったらそのままにせず調べる習慣を付けておく。また、制限時間に対して問題数は少ないが、特に記述問題は難易度が高いので注意。6000~10000(近年は8000)字の本文に加え、設問の選択肢1つが200字以上あることもあるので、速く正確に文章を読み取る力を十分鍛えておく。記述は字数制限なし。ただし空欄は小さめ(50~100字程度)なので、端的に要点をまとめる力が必須。そのためにも語彙力は欠かせない。また、同校の物語的文章の設問は傍線部の前後だけを読み返せば答えられるような問題ではないので、しっかり本文全体の流れや心情の変化をとらえながら読み進めるのがポイント。漢字・熟語・慣用句など知識問題は毎年出題される。やや高レベルだが難度の高い問題集などで演習しておけば問題ない。文学史も出題されるので、基礎を確実にしておくと差がつけられる。近年、韻文(俳句・詩など)は出題されていない。近年の合格者平均点は60点未満。普段から過去問で7割程度得点しておきたい。
算数
近年は大問5問の構成が定着している。大問1で四則計算と1行問題、大問2以降に図形の応用問題や数の性質、特殊算などといったスタイルが多い。四則計算、逆算、角度・面積・体積を求める問題、立体図形の切断、点の移動、作図、条件の整理、論理に関する問題は近年頻出。中学入試の中でもトップレベルの難易度で、時間にも余裕はない。大問1は迅速に解き、大問2以降の応用問題に十分な時間を残すこと。ただし大問1も易しいものばかりではないので、レベルの高い小問題集などで演習しておく。他教科にも通じるが、同校の教育理念である「自調自考」の姿勢が試されている。合格するためにはテクニックだけでなく、長い文章を正確に読み取り、地道に作業をしたり図を書いたりする忍耐力や粘り強さも欠かせない。出題のジャンルや問われ方には本校ならではの特色があるので、過去問対策をしっかり行うことが効果的。また、同校では式や考え方、解き方を書く問題は、途中点がもらえることがあるので、答えまでたどり着けなくても思考の痕跡を残そう。合格者平均点は国語と近い60点前後。普段から過去問で7割以上得点を目指そう。
理科
大問2問。生命、物質、エネルギー、地球、天体が頻出ジャンル。実験や観察を元に自分の頭で考え、自分なりに論じる力が必要。そのための文章力も欠かすことは出来ず、知識の丸暗記だけでは全く対応できない。問題が数ページにわたることがあったり、作図を求められたり、指定された現象について、なぜそうなるのか端的にまとめるなど、難度の高い問題が多様な切り口と問われ方で出題される。近年では、タケコプターについて考える問題も見られた。ただし、問題の解き方自体は必ずしも特別ではない。普段から、学習内容を上辺だけで理解したつもりにならず、自分の言葉で説明し、それを応用出来るくらいまでしっかり自分のものにしておこう。準備を万端に整えておくことで、同校は理科を確実な得点源とすることも可能である。また、国語同様、設問自体が内容理解の助けになっていたり、小問がその後の問題の誘導になっていることも少なくない。手も足も出ないようでも、基本的な知識を複数組み合わせることで解答の糸口が見つかる場合もある。粘り強さを持って取り組みたい。
社会
大問3問。総設問数は30問程度。地理・歴史・政治の3分野からまんべんなく出題されるが、やや歴史が多い。分野を横断した出題が多いのが同校の社会の特徴。時事問題にからめた出題が多いので、時事対策は必須。特に、日本経済、国際問題、政治については頻出。同校を志望する場合、年間の出来事をまとめた冊子などで受験直前に時事ニュースをチェックするのでは不十分である。子ども新聞でも構わないので、時事ニュースを取り込むことを毎日の当たり前の習慣にしておくことが効果的。全教科に言えることだが、文章や資料を正確に読み取り、迅速かつ正確に分析・処理する力が欠かせない。問題文で示された時代・出来事に関する事実として正しいものを選択させる問題、近年定着している、「2文ある説明文の正誤を4択の中から選ぶ」問題、資料から考えうることを記述させる問題、地図などの資料を完成させる問題など、出題方法は実に様々である。大きな比重を占める記述問題の出題形式は量・数ともに多様で、1行程度のこともあれば、2020年度には100文字制限の出題が見られた。過去には10題程度の記述問題が課されたこともある。記述問題に時間を割けるよう、選択問題をスムーズに解き進められる状態にしておくことも大切である。どのジャンルの問題も上辺の知識では歯がたたないので、教科書やテキストで正確で深い知識を蓄えるのはもちろん、普段からデータや地図帳などをあわせてよく確認し、思考するくせを付けておきたい。
学校ホームページ
巣鴨中学校
新型コロナウイルス感染症対策のため、公式ホームページに以下のお知らせが発表されています。ご確認ください。
入試当日の保護者控室について