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共働き家庭でもできる、中学受験での親のベストサポートとは

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公開: 最終更新日:2021年07月13日

子どもの成績を上げるために、中学受験を目指すご家庭で親ができるサポートには、どんなものがあるでしょうか。
ここでは、共働き家庭の親ができるお子さんへの関わり方と、受験勉強のサポートについて考えてみたいと思います。

勉強と生活体験を結びつける

日常生活の中での体験には、勉強に役立つことがたくさんあります。
たとえば、台所で包丁を使うことは、算数の立体の切断問題の知識につながります。
逆に包丁を使ったことのない子どもは「切ったら同じ形になるのはどれでしょう?」という問題を読んでも、イメージできません。

料理のときに、野菜を切るお手伝いをさせてみるのもいいでしょう。
おやつに水羊羹を用意して、子どもの目の前で「どんな形になるか見ながら切ってみよう」と実演するのもいいですし、子どもに「切り口が二等辺三角形になるように切れたら食べていいよ」と声をかけると、楽しみながら学ぶことができると思います。

週末など、時間に余裕があるときだけでかまいません。
子どもの生活体験をどんどん増やしてあげてください。勉強に役立つことがたくさんあります。

体験することで、記憶が定着する

歴史が苦手な生徒に、巻紙の年表を作ってもらったことがあります。
障子紙を長くつなげて、政治史と文化史にわけて、その年に何があったか書き込んでいくのです。
これは、夏休みの自由研究などにもおすすめです。
できあがったら、和装具店などで表紙を買って貼り付けると、立派な巻物になります。
自分なりに工夫してまとめることは、子どもにとっていい勉強になりますし、記憶も定着します。

「音声で覚える」のも有効です。多くの子どもは、目からと同じくらい耳からの情報の方が強く印象に残ります。
耳からの情報は定着しやすく、それが自分の声ならなおさら覚えやすいようです。
家庭学習の際に、声を出して勉強する機会を増やすといいでしょう。

週末など時間があるときは、親がテキストを読んで質問し、子どもが答えるという勉強法もいいでしょう。
ふとしたときに「あの時、お母さんと勉強したところだ」「お父さんが言っていた問題と同じだ」と思い出すきっかけになるかもしれません。
たった5分や10分の学習でも、声に出したり体を使って経験することで、子どもの知識の定着に大きな効果を発揮することがあります。

算数は「ミニ授業」で復習する

共働きのご家庭では特に、親が子どもの勉強をつきっきりで見ることは難しいものです。
でも、週末など限られた時間の中で、勉強の仕方を身につけるためにしてあげられることはたくさんあります。

算数なら、ご家庭での「ミニ授業」が復習などに効果的です。
「難しそうな問題やってるね!ちょっとお母さんにも、どうやって解くか教えてくれない?」という風に子どもにお願いしてみてください。
それを習慣にすることで、子どもは「家に帰ったら、お母さんに教えなきゃ」という気持ちで塾の授業に臨みます。
自然に「ちゃんと理解しよう」という姿勢で授業を聞くことができるようになるでしょう。

「ミニ授業」をすることによって復習になり、知識も定着しやすくなります。
塾の授業のたびに1、2問のミニ授業をするだけで、2年続ければ約400問が頭に入るのです。
算数の基本パターンが600といわれているので、その大半が自然に復習できることになります。
この蓄積は受験対策に大きな差を生むことになるでしょう。

理科と社会、漢字はマインドマップが効果的

漢字などの勉強では、断片的に頭に入っている知識をつなぐと、覚えやすいことがあります。
たとえば、偏(へん)と旁(つくり)の意味をわからないまま漢字をひたすら書いて覚えるのではなく、「木偏の漢字」として整理すると、より効率的です。
このときに、マインドマップを作って自分なりに整理するといいでしょう。

このマインドマップの書き方を、子どもに教えてあげてください。
書き方がわからなくても、これは仕事などにも有効なので、親御さんもぜひ調べてみてください。
この方法が向いているのは、漢字、理科と社会です。
子どもが苦手意識を持っているなら、試してみてもいいかもしれませんね。

参考記事:理科が苦手なら「マインドマップ」を試してみよう

国語は、読み聞かせや家庭での会話が基礎訓練になる

中学受験の国語の物語問題は、問題文を読みながらその状況や情景を想像する力が重要です。
これは、幼い頃からの読み聞かせや、子どもが自分で本を読んだり体験したことが役に立ちます。
読み聞かせの時、子どもは耳で聞きながら、その場面をイメージします。
これが問題文の情景を想像する力につながるのです。

絵本の文章を追いながら、そのページの絵を見ることで、「こういう文章では、こういう状況を思い浮かべたらいいんだな」と自然に学ぶことができます。
また、家庭での会話は、子どもの語彙力を高めるいい機会です。

たとえば近年、国語の長文読解で「義父」という言葉が出てきたことで正答率が一気に下がったことがあります。
「義父」と言われても、子どもにとってはそれがどういう人のことを指しているのかわからないのです。
でも大人なら、「ああ、お母さんが一度離婚したんだな」ということがわかるでしょう。

そういった知識は、会話の中で大人が補ってあげる必要があります。
普段、子どもが経験することがないようなことを表す名詞や、子どもが味わうことのない微妙な感情を表す言葉については、大人が普段の会話の中で教えてあげるといいでしょう。
週末に家族揃って食事をするときや、お風呂上がりでくつろいでいるときなど、ぜひ子どもと一緒に会話を楽しむことを心がけてみてくださいね。

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