【2024年版】日能研全国公開模試のテスト範囲・難易度とは?公開模試の成績の上げ方まとめ
日能研で、ほぼ毎月開催される「公開テスト」。
サピックスや四谷大塚と違い、毎月のテストでクラス分けが行われるため、「公開模試」の成績は日能研に通うご家庭にとっては、より一層重要な意味を持ちます。
この記事では、日能研全国公開模試の難易度や平均点・開催日程といった基本的情報から、範囲が限定されない公開模試でどう対策をすればよいのか、また6年生以降の合格率の見方など、公開模試を有効活用するための情報をまとめました。
目次
1.【学年別】2024年の全国公開模試はいつ開催される?
初めに2024年の日能研の全国公開模試の開催日程と、試験時間・教科を紹介します。
2024年最新の日能研全国公開模試の試験日程
ご覧の通り、8月夏期講習中は全学年で公開模試がありません。
詳細については、日能研のホームページでも確認ができますので、そちらも合わせてご確認ください。
https://www.nichinoken.co.jp/moshi/testinfo/nittei.html#memo
日能研全国公開模試の科目と試験時間及び配点
日能研全国公開模試では、試験科目を4教科・2教科から選択できます。
中学受験のトレンドに合わせて、国・算の配点が高く、理社は少なくなっています。
5年生・6年生の実力判定テストは、
国・算(各50分/各150点)
社・理(各35分/各100点)
4年生の実力判定テストは少し短く、
国・算(各40分/各150点)
社・理(各25分/各100点)
となっています。
6年生は9月の合格判定テスト以降理社が5分増えて、テスト時間が35分になる点注意してください。
反対に本番直前の6年生のファイナル256では、
国・算(各40分/各150点)
社・理(各30分/各100点)
と普段より試験時間が短くなりますので、お子さんと受験前に確認ができるようにしましょう。
日能研全国公開模試の出題範囲は?
日能研全国公開模試の出題範囲については、全て「実力テスト」という位置づけになりますので、基本的に全テストで、範囲指定がありません。
これまで習った全てのことが出題範囲になるということです。
ただ進達確認の機能も兼ね備えているので、5年生までの「実力判定テスト」では基本的に直近4ヶ月以内に習った問題に絞り込まれて出題される傾向があります。
2. 日能研で開催される各種テストの違いとは?
日能研では様々なテストがあり、「どのテストがどんなテストなのか?」はっきりとはわかっていないという方も少なくないでしょう。
そのため、今一度、全国公開模試を種類別(名称別)に、その特徴をまとめてみました。
合わせて、育成テストと全国公開模試の違いも解説していきます。
育成テスト(旧カリキュラムテスト)とは?公開模試との違い
日能研では毎回の授業の開始前に、前回授業の理解度を測るテスト「学習力育成テスト」通称「育成テスト」が実施されます。(4・5年生は隔週。6年生は毎週実施。)
過去にはカリキュラムテスト、通称カリテと呼ばれていたものです。
呼び方は変わりましたが、テストの質自体は大きく変わっておらず、基本的には授業内容と宿題がどれだけ定着しているのかを測るテストとなります。
いわゆる小テストにあたるものですが、全国公開模試と違い、出題範囲が「直近の授業の内容」とかなり限定されているため、取り組みやすいテストです。
取り組みやすい一方で、毎回の授業内容を確実に押さえることができるため、成績を安定して伸ばしているお子さんは皆、育成テストの直しが丁寧な点が共通しているくらい大事なテストになります。
日能研全国公開模試とは?
日能研全国公開模試は、その名の通り、日本全国の日能研の校舎で共通で開催される全4教科の模試です。
首都圏模試や四谷大塚模試と並び、中学受験で最大クラスの模試となっています。
日能研全国公開模試は大きく分けて4段階にわかれます。
実力判定テスト(4〜5年生) → 志望校選定テスト(6年前半)→ 志望校判定テスト(6年夏) → 合格判定テスト(6年9月以降)といった流れで変遷していきます。
名前は変わっていくのですが、テスト自体は全て出題範囲の指定がない、所謂「実力テスト」です。そのため、テストによって、勉強方法を大きく変える必要はありません。
各テストがどんなテストなのか?簡単に解説していきます。
【日能研全国公開模試その1】実力判定テスト
最も基本のテストです。
4年生のみ9月まで隔月となりますが、基本的に1ヶ月に1度実施される実力テストの名称です。
日能研のクラス分け・進達確認の柱となっているテストです。
他塾でも実施されている「月例・マンスリーテスト」に当たるものですが、1つ大きな違いがあります。
日能研全国公開模試は全て出題範囲がないため、実力判定テストも同じです。
5年生までは、直近3〜4ヶ月に習ったことが中心に出題されやすいですが、6年生になると徐々に出題範囲が広まっていきます。
毎月のテストが全て実力テストになっており、クラス分けの基準にもなります。
実力判定テストは6年生の5月まで実施されます。
【日能研全国公開模試その2】志望校選定テスト
実力判定テストは6年生の5月以降、志望校判定テストへと変わっていきます。
6年生の5月〜6月の2回は志望校選定テストというテストが開催されます。
内容としては大きく実力テストと変わりませんが、志望校を意識した情報が揃い始めてきます。
名称を変えることで6年生のお子さんの意識を高める狙いもあると思います。
実力判定テストと同じで、これまで習ったこと全てが出題範囲となります。
6年生になってからは出題範囲がどんどん広くなっていくので、その初めの一歩といった立ち位置のテストになります。
【日能研全国公開模試その3】志望校判定テスト
6年の6月最終または7月初週に1度だけ行われる、志望校判定テストです。
初めての「志望校判定」テストということもあり、重要視される方も多いテストですが、基本的には、ご家庭にとっては、志望校選定と変わらないと考えてください。
【日能研全国公開模試その4】合格判定テスト
夏休みが明けて9月からは12月まで毎月1回(12月のみ2回)「合格判定テスト」が開催されます。
これまでの志望校判定よりも、合格答案例・志望校頻出分野別成績情報などの詳細なデータとともに、志望者数全体の中での順位や、志望校合格のために細かく何が必要かを分析したデータが出ます。
ただテストの受け方は、これまでのテストと変わらず受講すればよいです。
問題のレベルに関しては、徐々に受験本番を意識したものになっていきますが、基本的に日能研の試験となりますので、難問・奇問が出ることは少なく、良くも悪くもちょうどよい難易度であることは、合格判定テストも変わらないと考えてください。
【日能研全国公開模試その5】合格力実践テスト
合格判定テストと並行して9月〜12月に開催される模試(9月のみ2回/他各1回)になります。
基本的には従来の実力テスト的な立ち位置という認識を持つよいでしょう。
【日能研全国公開模試その6】ファイナル256
6年12月の後半2回と、1月の前半に1回開催される日能研の最後の中学受験模試です。
国算理社の各教科にA〜Dの4種類の問題が用意されており、志望校の出題傾向に合わせて、各教科から1つずつ選択して受験する日能研独自のテストになります。(志望校ごとに、どの問題を選択するかは指定されますので、ご家庭で考える必要はありません。)
全部で256通り(4×4×4×4)の選択ができることから「ファイナル256」という名前がつけられており、他塾でいう「志望校別テスト」のような意味合いを持つテストになっています。
【日能研全国公開模試その7】PRE合格校判定(5年生対象)
5年12月に行われる、合格判定テストの5年生版です。
志望校を強く意識する初めてのテストになりますが、こちらも基本的には「範囲の広い実力テスト」と考えて臨むのがよいです。
合格率も出ますが、この段階では結果はあまり気にしすぎず、テスト結果から何をすべきかを考える材料として活用することが大切です。
3. 日能研の公開模試の難易度・精度は?
続いて、日能全国公開模試の難易度や、偏差値の精度についてまとめます。
中堅〜難関校まで幅広くカバーする「ほどよい」難易度
難易度について「日能研のテストは簡単だ」などと言う方もいますが、日能研の公開模試は、中堅校〜難関校までを広くカバーしている「ほどよい」難易度です。
誰でも解ける(べき)問題から、きちんと理解ができていないと解けない応用問題までがカバーされており、中堅校〜難関校に合格するための知識の不足をしっかり測れるのが特徴です。
ただ、やはり最難関校や難関校上位の学校を受けるとなると、少し難易度が足りていない一面もあります。その点ではサピックスや四谷大塚の模試に軍配が上がるといえるでしょう。これが「日能研の模試は優しすぎる」という誤解を生んでいる原因です。
最上位を目指すお子さんは、その点を踏まえての対策が必要ですが、塾の先生に都度相談をしたり、ご家庭で対策することで充分対応可能ですので、あまり心配される必要はありません。
反対に中堅校〜難関校を狙うお子さんにとっては、過度に難しすぎる問題が少ないともいえますので、そういう意味で「ほどよい」難易度になっています。
また首都圏模試と比較した場合は、日能研公開模試の方が難易度が高いです。
日能研全国公開模試の平均点は?
他塾の模試と比較すると、「誰でも得点できる(べき)問題」が多く含まれているので、平均点は少し高くなっています。
そのためサピックスや四谷大塚では、平均点が5割を目処に作られている傾向が、日能研全国公開模試の平均点は、全教科ともに6割くらいに落ち着く傾向があります。
日能研全国公開模試の偏差値は?
日能研公開模試の偏差値は、サピックスと比較すると高めに出やすいと言われますが、これは事実です。目安として、サピックス偏差値より10ほど高く出るのが特徴です。
これは日能研の公開模試が、中堅校〜難関校を志望するお子さんに向けて制作されており、受講者の多くがその圏内のお子さんになっています。
反対にサピックスの実施するサピックスオープンを初め、関西の希学園・浜学園などの試験は最難関〜難関校を志望するお子さん向けに制作されており、受講者が中学受験全体の成績上位者に偏っているため、偏差値は低く出る傾向があるからです。
同じ理由で四谷大塚の公開テストと比較すると、日能研全国公開模試は3〜5くらい偏差値が高く出る傾向があります。
偏差値をそのまま見るだけではわかりにくいこともあると思いますが、日能研が公開している学校ごとの偏差値目安と照らし合わせて見ることで、どの程度の偏差値が必要になるのかがわかりますので、下記も合わせてご確認ください。
【日能研R4偏差値】
https://www.nichinoken.co.jp/np5/schoolinfo/r4/resultr4.html
日能研全国公開模試のメリット・デメリット
日能研全国公開模試のメリットは、やはり多くの受験者数。
中でも、中堅校〜難関校を受験する分厚い層の受験データが揃っているため、全国レベルで中堅校〜難関校の志望校判定の精度が高く出る点があげられます。
また志望校合格に本当に必要なレベルの問題に絞り込まれているため、無駄のない弱点補強がしやすいという点も魅力的です。
反対に、日能研全国公開模試のメリットは、やはり最難関校を受験するお子さんにとっては、ハイレベルな問題が不足しているという点です。同じ理由で、志望校判定の精度についても、最難関校については、四谷大塚やサピックスの方が精度が高いものが出ます。
4. 日能研全国公開模試は本当に役立つ?合格率はどのくらい信用できる?
日能研全国公開模試は本当に受験して、役に立つのか?と気になる方も多いようです。
日能研全国公開模試の合格率の精度について解説していきます。
中堅校〜難関校志願者は弱点補強と志望校判定ともに役立つ
日能研全国公開模試は、四谷大塚の公開テストに並び、精度が高く、かつ、弱点補強がしやすい問題が詰まっているため、中堅校〜難関校を志望しているお子さんにとっては非常に役に立つ模試です。
最難関校の志望者をターゲットに向けて作られていない分、本当に必要な問題にだけ絞り込んで、弱点・苦手の補強ができるため、正しい「テスト直し」ができれば成績UPにも役立つ試験となっています。
6年11月で50%を基準に、合格率は少し厳しい目で見る
志望校選定テスト・志望校判定テスト・合格力判定テストなどの志望校判定の合格率については、11月段階で…
中堅校なら40%以上
難関校・最難関校なら50%以上
が合格のチャンスのあるラインと考えてください。
>ただ11月以前の段階で合格率が低いからといって、すぐに志望校を変える必要はありません。
正しい学習方法で基礎を積み上げてきたお子さんは、9月以降の志望校の過去問演習で大きく成績を伸ばし、合格圏内に食い込むことも珍しくはないからです。
早い段階での志望校の変更はお子さんのモチベーションを下げることもありますので、志望校の変更は早くても10月。11月段階での最終決定を目安にしてください。
サピックスや四谷大塚では、難関校・最難関校でも11月段階で合格率40%が出れば、合格のチャンスがあることから、少しだけ厳し目に捉える必要があります。
独自の合格率の4段階評価「合格・可能・努力・検討」
日能研全国公開模試では、合格率が5%刻みで出ますが、それとともに「合格・可能・努力・検討」という4段階の評価も出ます。
こちらについては、6年生の10月段階までは「努力」が出ていても合格の可能性はあります。
「努力」は20%〜40%ラインと振れ幅が大きく、40%よりであれば、11月までに伸びる可能性はあるからです。
「検討」については合格率20%以下となるので、厳しく考える必要があります。
「検討」の場合でも志望校の変更はお子さんのモチベーションを下げる必要があるので、志望校の最終変更は10月以降にしましょう。
ただし親御さんは、後々志望校を変更することを踏まえて、お子さんに第二志望校の魅力を伝えたり、「お母さん/お父さんは、この学校も好きだし、〇〇に合ってると思うよ!」といったように、変更先の志望校の魅力をあらかじめ伝えておき、志望校変更がスムーズに行くようにしていきましょう。
5. 日能研全国公開模試で成績を上げるには?ご家庭でできるテスト対策まとめ
続いて、日能研全国公開模試で成績を上げるためには、どうすればいいのか?
お子さんの成績を伸ばすためにご家庭でできる勉強法について、解説します。
日能研全国公開模試では、直前・一夜漬けの対策は効果が出にくい
日能研全国公開模試で成績を上げるために、直前になって対策をする、いわゆる一夜漬けの対策はオススメしません。
というのも、お父さん・お母さんも承知の通り、中学受験の最終目標は志望校に合格することであって、目の前のテストの成績を上げることではないからです。
というより、公開模試自体が試験範囲が限定されない実力テストのため、付け焼き刃の勉強では、成績を上げることはどうしても叶いません。仮に、直前に対策したところが出題されたとしても、本当の意味での学力は伸びないからです。
なぜ育成テストは取れるのに、公開模試で成績が伸び悩むのか?
育成テストの成績は安定して取れているのに、公開模試では成績が伸び悩むというのが日能研で成績が伸び悩むご家庭に共通する特徴です。
心当たりのある方も多いと思いますが、このようなケースではお子さんが解き方を丸暗記しているだけで、本質的な理解ができていないことが原因です。
日能研のカリキュラムは、同じような単元が集中する特徴があります。
良くも悪くも、古くからの受験勉強のスタイルです。
例をあげますと、算数では「分数」を扱うときは、連続して1ヶ月分数の計算だけを行うというような単調なカリキュラム構成になっています。
そのため、今やっていることを丸暗記し、解法をあてはめたり、直近でやったことの答えを書くだけの「暗記型学習」でも育成テストは乗り切れてしまうのです。
ところが公開模試になると、今やっていることとは全く違う問題が出題されます。
そのため頭に定着していない、本当の意味で「理解」ができていないお子さんは、公開模試では成績が伸びなくなってしまうのです。
反対に繰り返しの問題の中でも、1題ずつ、しっかり考えて、知識を自分のものにできるコツコツ、じっくり勉強できるお子さんは、公開模試でもどんどん成績を伸ばしていくことができます。
毎日の勉強で「理解」を伸ばすことができているかどうかが、公開模試では如実に出るということになります。
日能研全国公開模試の対策は過去4ヶ月の「育成テスト」対策を
>公開模試の対策としては、直近4ヶ月の育成テストで、お子さんができていない問題を中心にテスト直しをすることをオススメします。
特に6年生の序盤の実力判定テストについては、「育成テスト」でできなかったこと、理解が浅いことの中から、お子さんが少しの努力で理解できるようになることを優先して対策をすることが、日能研全国公開模試の成績UPの最短ルートです。
志望校判定テストが始まってからは、出題範囲が広がりますので、育成テストに加えて、過去の実力判定テストや、全ての全国公開模試で、間違った問題や苦手とされている問題を重点的に補強することで、お子さんが正答できる問題が増えていきます。
前述の通り、日能研全国公開模試は、全て「実力テスト」になります。
出題範囲が絞られていないため、できることをどれだけ増やしているかが、成績UPの鍵になるということです。
そして、お子さんが今できていないことや、苦手としている弱点は、過去の模試の結果に全て記録されていますから、これを利用しない手はありません。
ぜひ過去の「テスト直し」を軸にして、日能研全国公開模試の成績を上げる勉強をご家庭主導で実現しましょう。
「テスト直しに手が回らない」は最大の危険信号
とはいっても、通常授業の勉強で手が一杯でテスト直しまで手が回らないご家庭も少なくありません。
ただ先にご説明した通り「テスト直し」こそが日能研全国公開模試の成績を上げるための最短ルートであることは否定のしようがない真実です。
そのためテスト直しに手が回らないという場合は、早急に日々の学習全体を見直す必要があると考えてください。
そのような場合に、成績を上げるために、具体的に取り組むべきことは下記になります。
■ 宿題を惰性でやっていないか?確認し対策する
日能研のカリキュラムでは同じような問題を繰り返し解く構成になっており、前の問題と同じように式を当てはめたり、あまり考えないまま解いても、なんとなく解けてしまうことが珍しくありません。
そのため、宿題を終わらせることが目的になって、思考がないまま解いてしまうリスクがあります。
ただ、学力・理解を伸ばすには、一問一問考えて問題を解くことが大切です。
問題を最後まで読んでから、解く前に考える時間が取れているかに注目してみましょう。
問題を読み飛ばしていたり、考える時間なく解き始めている場合は、対策が必要です。
■ 課題量を調整し、テスト直しのスケジュールをあらかじめ確保する
テスト直しに手が回らない場合は、1ヶ月の学習スケジュールを見直すことから始めましょう。
テスト直しをする時間を確保することから始めることが大切です。
まとまった時間をとっても良いですし、お子さんがやりたがらない場合は1日1題挑戦するという方法も有効です。
もし通常授業の課題が多すぎるという場合は、既に理解できている問題や、どれだけ頑張っても今はできそうにない問題は積極的に切り捨てることも必要です。
6. 日能研全国公開模試の過去問は?
日能研全国模試の過去問を使いたいという方もいるでしょう。
そこで、最後に日能研全国模試の過去問対策と、過去問の入手方法について注意点とともに解説します。
日能研全国公開模試は過去問対策不要
原則として、日能研全国公開模試に過去問対策は不要です。
成績をあげたいということから、日能研全国公開模試の過去問に取り組む方も一部見受けられます。
ただ公開模試はあくまで、受験本番試験の力をつけるために行うものであり、形式に慣れて、似たような過去問をすることで乗り越えてしまうと、お子さんにとって今何が足りていないのかを測るテスト本来の目的が達成できなくなってしまいます。
そういった意味で過去問対策は不要というより、逆効果とまで言えます。
ただ、テストの受け方を練習したいという場合を含め、どうしてもやらなくてはいけないと考える場合は、1度だけ挑戦してみるくらいをオススメします。
日能研全国公開模試の過去問を手に入れるには?
日能研全国公開模試の過去問の入手先としては、卒業生からもらう他、メルカリなどの販売サイトに出品されているものを購入することができます。
ただ、前述の通り過去問対策は推奨できませんし、塾側も快く思っていませんので、くれぐれも取り扱いにはご注意ください。
まとめ
ここまで日能研全国公開模試の難易度・精度から、実際の試験で成績を上げるための学習方法までを解説しました。
結論としては、日能研全国公開模試は中堅校〜難関校を受験するお子さんにとっては、合格率判定の精度も高く、何より弱点・苦手対策の基準となり、志望校判定テストでは、志望校の傾向を考慮して、何を優先して対策するかまでが提示される非常に役立つテストです。
ただ、成績を安定して伸ばし、志望校合格を達成するためには、試験を受けるだけでは不十分で、テスト直しをどれだけできるか?が重要になってきます。
ぜひこの記事を参考に、日能研全国公開模試の成績UPのためのヒントをつかんでいただければ嬉しいです。