中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

受験校・併願に関するアンケート

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公開: 最終更新日:2023年12月25日

今回のかしこい塾の使い方アンケートでは、中学受験を目指すお子さんをお持ちの親御さんに「受験校・併願」について調査しました。

<調査概要>

調査期間

2023年12月5日(火)~12日(火)

調査方法

インターネット調査

回答者数

かしこい塾の使い方メルマガ会員 65名

受験を考えている学校はどのような中学校ですか?(複数選択可)

【解説】

「私立中高(大)の一貫校」が57%、「男子校」が18%、「女子校」が14%、「男女共学校」が8%、「公立中高(大)の一貫校」が3%、という結果となりました。ご回答いただきありがとうございました。

中高一貫校の良いところは、お子さんの好きなこと・好きな部活に打ち込むことができます。6年という歳月を通して一生涯の友人もできるでしょう。また中高一貫校の良さとして、「高校受験」に使う時間が必要ないことで、早くから「大学受験」に集中することも大きなメリットです。学校のカリキュラムも早くの段階から「大学受験」に向けて作られているため、大学進学が有利になるのも中高一貫校ならではのメリットです。また近年では、中高一貫校が、高校からの中途入学を打ち切っているケースも見られます。そのため中学受験でないと入学することのできない高校も増えているため、学校の選択肢が多いという点も中学受験のメリットの1つです。

私立中学校の良いところは、もちろん公立中学校にも良い学校はありますが、私立中学校の教育環境は安定していることが最大のメリットです。大半の私立中学校は、創始者や母体となる団体の「建学の精神や理念」が明確で、ご家庭やお子さんに合った方針の学校を選ぶことが可能です。また私立中学校の教育目標は、文科省の影響に左右されることが少なく、先生の異動も公立中学校と比較し、極めて少ないです。中学生以降は親のコントロールから離れ、お子さんが自立していく時期です。中高6年間の間、安定した方針の教育環境の中で、お子さんが過ごせることは、非常に大きなメリットとなります。中学受験をすることで、大学受験で有利になりますか?という質問がよくあります。中高一貫校では、高校受験に割く時間が必要ではないため、中高の6年間をフルで大学受験に使えます。また中学校のカリキュラムも大学受験を想定した内容となっており、早くから大学受験に向けた勉強が始まります。このような背景から、中学受験をすることは、大学受験に対しても有利になります。親が共学校だったらから、子どもにも共学校に通わせようという考え方は、絶対に避けた方がいいでしょう。なぜなら、親の性格と子どもの性格が一致するケースはなかなかないからです。容姿がそっくりな親子はいますが、内面まですべて似ているということはそうそうあり得ません。仮に子どもが男の子で、ものすごく勝ち気な性格だとします。その場合、保護者が共学校出身だったとしても、子どもは男子校への進学を目指した方が力を伸ばせる可能性が高くなるでしょう。反対に、子どもが内向的で人見知りしやすいのであれば、保護者が男子校出身でも子どもには共学校を選んであげた方がいいでしょう。子どものタイプと学校の雰囲気が合うかどうかを考慮し、志望校選びをすることが大切です。

(主任相談員 西村 則康)

併願校は何校を予定していますか?

【解説】

「5校以上」が28%、「3校」が23%、「2校」が22%、「4校」が22%、「1校」が5%、「併願しない」が1%という結果となりました。近年、東京や神奈川の受験生は2月1日〜3日の本番を前に「肩慣らし受験」として1、2校受験するのが一般的になっています。以前は「行かない学校の試験を受ける必要はない」と肩慣らし受験を反対する親御さんもいましたが、最近では塾の説明会などで肩慣らし受験の必要性が理解されることが多くなっています。入試本番の雰囲気に慣れるのはもちろんのこと、一足先に合格を手に入れて自信をつけさせるためにも肩慣らし受験は重要ともいえます。首都圏の多くの受験生にとっては2月1日が本番です。本命に合格できたらその時点で中学受験が終了するので、できるだけ早く合格を手に入れるために午前中に本命校、午後に他の学校を受験する人が増えています。しかし、現実的には多くの子が第二志望校、第三志望校に進学します。入試倍率から考えると、本命校に合格できるのは全体の3割ほどだからです。そういう意味では併願校はかなり重要な存在になってきます。

(主任相談員 西村 則康)

併願校は、どのような学校を選びますか?

【解説】

「同等レベルの学校と滑り止め校」が40%、「同等レベルの学校と滑り止め校とチャレンジ校」が28%、「滑り止め校とチャレンジ校」が15%、「滑り止め校のみ」が11%、「同等レベルの学校とチャレンジ校」が5%、「併願しない」が2%という結果となりました。2月1日の時点で第一志望校、通うことになるかもしれない第二志望校に合格している場合のことを考えて、2日目、3日目に第一志望校の2回目・3回目入試(あれば)にチャレンジできるように事前の出願しておきましょう。もし2月1日の午前中に第一志望校に合格すれば、晴れて中学受験は終了となりますが、午前中の第一志望校は不合格で、午後の第二志望・第三志望校が合格だった場合は、すでに合格を手に入れているので2日目以降の入試に安心してチャレンジできます。一方、2月1日の午前・午後ともに不合格だった場合のことを考えると、その後の出願校は慎重に選ぶ必要があります。出願校の偏差値レベルを大きく下げて合格を手に入れて安心してから、3回目の試験に挑戦するというやり方もあります。本命校の偏差値が55なら、チャレンジ校の偏差値は60、安心校の偏差値は45と、偏差値の幅を15くらい持って出願するとよいでしょう。もちろん、偏差値だけで学校を選ぶものではありません。子どもが6年間を過ごす場所になるので偏差値はあくまで目安として、それぞれの子どもとってベストな選択をしてあげてください。

(主任相談員 西村 則康)

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