9月に向けて授業の受け方を見直そう
夏に陥りがちな「あたふた学習」「インプット偏重の」学習
小学生の夏休みは最長40日程度あります。
そのうち、塾の夏期講習があるのは十数日から二十数日。
たとえばサピックスの5年生の場合は、夏期講習で通塾する日数は20日間です。
そして各科目の授業回数は、2019年の場合、以下の通り。
- 算数 14コマ
- 国語 10コマ
- 理科・社会 各8コマ
- (いずれも1コマ90分授業)
つまり単純に、名休みの間平均して、3日に1回算数の授業、4日に1回国語の授業があり、理科と社会はそれぞれ5日に1回授業があるということですね。
ふだんは一週間に1単元学習することを考えると、ずいぶん短いサイクルで学習することがわかります。
このことが、とにかく次の授業までに宿題をやっつけるという「あたふた学習」につながり、量が多いために「聞いて理解した=習得した」と勘違いする「インプット偏重」の学習を誘発するのです。
お盆をさかいに勉強のしかたを変えよう
多くの塾では、夏期講習の終わりにテストがあります。
夏期講習で学んだ成果を、そのテストで試すわけですね。
親としても「あんなに夏がんばったんだから・・・」と期待してしまいます。
・・・ところが、親も子も「がんばった」と思っていた夏休みの最後のテストで結果が散々・・・ということも多いのです。
原因は言うまでもなく上記の「あたふた学習」「インプット偏重」の学習です。
「聞いて理解した」ということと、「自力で解いて正解できる」というのは似ていますが、少し別のことなのです。
学習量が多くなる夏休み、どうしても授業で聞いて理解したら「できるようになった」と思いがちです。
宿題演習のときは、授業での解き方が鮮明に記憶に残っているので気づかなかったのですが、しっかり身についていなかったのです。
とくにお盆のあと、8月後半は、意識して学習のしかたを切り替えていく必要があります。
「得点力」をつけるために
夏期講習に限らず、学習量の多い中学受験生が心がけたいのが、「得点力」をつけることです。
塾で習ったことが理解できたというのはいいことなのですが、時間が経ってから自力で解けるかがほんとうは大切ですね。
動画では、「得点力」をつけるためにすぐに試せることも紹介しています。
ぜひ参考にしてくださいね。
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