中学受験とテレビとスマホ 親子間でルールを決めよう
中学受験をする、しないにかかわらずですが、ぜひ見直したい生活習慣に「テレビ」と「携帯電話やスマホ」があります。
親御さんのなかでも、これらのルールをどう定めたらいいのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、子どもがルールを守りやすいようにするためのポイントについて考えてみます。
テレビの「よくない習慣」とは
テレビ番組の中にも良質なものや、好奇心や学びにつながるものもあります。
いまの時代、テレビをまったく見ないというのは現実的ではありませんね。
テレビの「よくない習慣」とは、長時間、なんとなくテレビの前にいることです。
退屈なシーンになったらチャンネルを変えるなどを繰り返しながら、目的もなくだらだら見続けることはやめましょう。
テレビは受け身のメディアで、スイッチさえオンにしておけば、画面になにかが映っています。
テレビを見ている時間は、想像力を使ったり、自分で考える機会が少ないので、ただ頭を空っぽにしたい時には有効かもしれません。
でもその一方で、長時間テレビを見ることで生活がだらしなくなってしまう傾向もあるようです。
子どもと約束するべきテレビのルールとは
テレビに関する相談を親御さんから受けたとき、私は「家族みんなでルールをつくって、家族みんなでそれを守るようにしてください」とお伝えするようにしています。
「1日1時間」というように時間を定めるのは案外難しいので、子どもには1週間単位で見たい番組を決めさせてみてはいかがでしょうか。
アニメでも特番でも、よほど内容に問題のある番組でなければ、「1日1番組」は自由に決めさせる。でもそれ以外は、見ない。
このルールを子どもと約束して守らせるようにするのです。
もちろん親御さんもこのルールを守るようにしてください。
子どもにはルールを定めて、大人はテレビの前にずっと居座っている…というような状況にならないように気をつけたいですね。
携帯電話やスマホのルール
テレビと同じように、携帯電話やスマホも使い方のルールを子どもとよく話して決めておくべきだと思います。
最近は、携帯電話やスマホでウェブサイトも閲覧できるようになっているので、家でずっと携帯電話やスマホをいじっているようなら、利用制限などを考えたほうがいいかもしれません。
子どもが守りやすいシンブルなルールを定めておくと、携帯電話やスマホのトラブルに巻き込まれずに済みます。
「家にいるときは、携帯電話やスマホの電源をオフにする」
「塾に行く日以外は、携帯電話やスマホを持ち歩かない」
このようなわかりやすいルールをつくり、子どもにしっかり守らせるようにしましょう。
ただ闇雲に「携帯電話やスマホはだめ」といっても、これからの時代を子どもが生きていくためには、インターネット・リテラシーはある程度必要になってきます。
大人と一緒にスマホやタブレットで調べ物をしたり、ニュースや動画を見るなど、スマホは使い方によっては受験にも非常に役立つツールです。
また、耳勉強が適する(聞くことでよく覚えられる)お子さんなら、スマホで社会の暗記事項などを録音して聞く、といった暗記法もおすすめです。
テレビやスマホと、上手な付き合い方ができたらいいですね。