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あなたのお子さんは文系?理系?お子さんの可能性を狭めないために親ができること

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公開: 最終更新日:2023年05月24日

あなたのお子さんは文系?理系?

「図鑑が好き!」「漢字が好き!」など、まだ小さなお子さんが興味を持ったものに気づいたら、親としては伸ばしてあげたいと思うものですね。

「図鑑で動物や植物を見るのが好きだから、この子は将来理系かも」
「本を読むのが大好きだから文系なのかしら」
と親は思うものですが、早い段階から決めつける必要はないでしょう。

理系と文系は全く違う要素と思われがちですが、重なり合う部分が沢山あるからです。

理科や算数でも問題文が難しくなってくると、読み解いていくのに国語力は必ず必要になります。
また国語の読解においても、理系の力が必要になるケースは多くあります。

どちらの方が優れているとか、重点的にどちらかの力をつけていくという考え方ではなく、特にお子さんが小さいうちは両方バランスよく学び、伸ばしていく事が大切です。

お子さんが大きくなるにつれて、 その特性がだんだんわかるようになってくるでしょう。
あまり早い段階から「答え」を出す事に焦らないようにしたいですね。

一方で、お子さんが理系か文系か知りたい、という気持ちもあるかと思います。

ここでは、おおまかではありますが、文系タイプ、理系タイプのお子さんにはそれぞれどのような傾向があるかをお話ししたいと思います。

お子さんが理系か文系かをチェックできる?

お子さんが理系か文系か何となくでも知りたい場合、チェックできるポイントをお教えします。

私たちが、同じ現象に接したとしましょう。

たとえば、毎朝必ず朝がくると太陽は東から上り、夕方西へ沈んでいきます。
夜空を観察すると、月も星も同じように東から出て西へ沈んでいきますね。
このような現象を見た場合、その法則や規則性に興味を抱く子は「理系 タイプ」と言えるでしょう。

このようなタイプのお子さんの中には、レストランの行列に並んでいる時「10分で3メートルくらい進んだから、あと20分でお店に入れそう」など楽しく分析するタイプの子も多いです。

一方で 文系 タイプのお子さんは、同じように太陽や月の動きを見て、その美しさに注目する子も多くいます。
行列に並んでいる際も、行列そのものではなく並んでいる人たちの様子を興味深く見ている子も多いですね。

感受性が強く、 コミュニケーション能力の高い子も多いようです。

このように、お子さんの興味には傾向がありますが、もちろんどちらか一方のみを持つということはなく、互いに補いながら成長していく能力が文系理系の力です。

あえて言うのであれば、どちらの関心が若干でも先行しているかで、どちらに強いタイプかがわかるということになります。
どちらが強いから良いということではなく、親御さんがお子さんの傾向を知っているくらいでよいでしょう。

親の関わり方で変わるお子さんの強み

幼い頃から数字が大好きで計算するのが非常に速かったり、大人も驚く程の難しい計算をスラスラ解く、いわば「天才肌」のお子さんはたしかに少数います。
このようなケースでは、親御さんは早い段階で「うちの子は理系だわ!」と気づくでしょう。

しかしこれは非常にレアなケースであり、多くのお子さんに関して「理系か、文系か」というのは、周りから与えられる影響が大きいのではないかと私は感じています。

お子さんは成長する中で「自分はこのようなタイプだ」というのを自分だけで決めるわけではありません。
周りの人から「あなたはこのような子だ」と言われることで「 なるほど、 自分はそのような子なんだ」と認識していく部分がありますね。

この影響は意外にも強く、 特に親御さんから言われる「あなたは◯◯」 という評価は、強くお子さんに刷り込まれていきます。

このことから考えると「あなたは 算数が苦手だから頑張りなさい」「 やっぱり私にて 国語は苦手なのかしら」 といった声かけはやめた方がいいでしょう。
逆に言えば、親御さんのふだんの声かけや接し方で、お子さんの自己イメージをよくしてあげることも可能です。

親御さんが「あなたは◯◯が得意だね」と言い続けた結果(もちろんそれのみ、というわけではありませんが)、見事にその科目が「大得意」になったお子さんは、私の経験上も多くいます。

お子さんの理系、文系を考える際に持っていただきたいイメージ

親御さんとしては、早くお子さんの特性を見極め、より大きく学力を伸ばしてあげたいと感じられると思います。
ただ、ここで持っておいていただきたいイメージがあります。

お子さんが持つ力100のうち、どれだけを理系に、どれだけを文系に配分するか、というイメージではなく、少なくとも小中学校のうちはそれぞれを伸ばせるだけ伸ばす、というイメージです。

一方が150で他方が80でも、また 両方が100を超えていても何の問題もないわけです。
それが不可能だというわけでもありません。
特に中学受験の勉強をしているお子さんの中には、 バランスよくどちらの能力も大きく標準を超えている子は多くいます。

そのような状態を目指したいですね。

現実問題としての進路の決定ですが、公立の小学校から中学、高校へ進むとすれば、一般的には高校2年生の大学受験の対策を始める頃くらいでいいでしょう。
私立の進学校に進んだとしても、少なくとも中学の間は文系、理系の両方をバランスよく伸ばすという方針であることがほとんどです。

実際それくらいまでは理系、文系、両方の力を高めていてほしいのです。
総合的な学力を付けついくことで、お子さんの将来の選択が広がります。

ただし文理の選択のもととなる「自分は◯◯タイプ」という自己認識、評価は小学生、中学生のうちから始まっています。

親御さんとしては、お子さんが早いうちから「自分は◯◯が苦手」という意識を持たないよう導いてあげたいですね。

ぜひ中学受験の勉強を通して、お子さんの理系、文系の力をバランスよく伸ばしていただければと思います

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