小学校低学年の子どもに大切なこと。鉛筆の持ち方とノートのとり方
受験勉強に限らずですが、小学校低学年の学習においては、たくさんやることよりも「どのようにやるか」ということがとても重要です。
今回は1年生のうちから身につけておきたい、鉛筆の持ち方とノートのとり方についてお伝えします。
小学校1年生で絶対に身につけたい習慣
まず、「学校の宿題を必ずやる」という週間は必ず身につけたい習慣です。
中学受験を考えている場合でも、低学年のうちはまずは毎日の学校の宿題をやって、それ以外に教科書に沿った問題集を少し加えておけばそれで十分です。
宿題は簡単なものでも毎日出るので、同じ時間帯にさせることが理想的です。
問題集をさせるとしても、1年生なら30分以内にできる分量を目安にしてください。
1教科あたり「10分×学年」が標準です。毎日の習慣にしてしまえば、あとが楽になると思います。
ていねいに取り組む習慣を
宿題でも問題集でもそうですが、この時期の学習はやった分量より「どのようにやるか」が重要です。
やればいい、終わればいいのではなく、問題文をきちんと読み、字をていねいに書き、落ち着いて答えを書いて、それをチェックするということを徹底させましょう。
文字や数字が解答欄の中央にていねいに記入されているか、テキストやプリントへの書き込みはあとからでも読みやすいか、教科書やプリントがくしゃくしゃになっていないか、ということにお母さんは気をつけてあげてください。
できれば、毎日決まった時間に宿題にていねいに取り組めるようになるまでは、親が子どもの宿題に付き添ってあげてください。
習慣がつけば目を離しても大丈夫ですが、早く終わらせて遊びたい気持ちに流されることもあるので、定期的に確認してあげるといいですね。
鉛筆が正しく持てないと、学習の効率は落ちる
これは塾の講師をしていた頃の経験なのですが、問題用紙に残った計算のあとなどを見て「字が汚いなあ」と思った子どもに、鉛筆を持たせて字を書いてもらったことがあります。
その半数の子が正しい鉛筆の持ち方ができていませんでした。
正しい角度でちゃんと鉛筆を持つと、鉛筆の芯の先端がよく見えます。
自分の書いている文字がよく見えない状態のまま書いていると、さらに持ち方が悪くなっていきます。
書いた文字がきちんと見えていないと、数字を書き間違えたり読み間違えるミスにつながります。
成長してから修正するのは大変なので、小学校低学年のうちに正してあげてください。
正しいノートのとり方は論理的思考の基本
また、読みやすい字でメモやノートが書けることは、論理的な考え方の基本です。
自分が書き取った言葉や数字を正しく読めないと次の思考に進むことができません。
復習やテスト直しの時にも、ノートの字が汚いととても困ることになります。
正しいノートのとり方としては、まず鉛筆が正しく持てるようになったら、右目の前にノートを置いてください。
そうすると鉛筆の角度は自然に45度になり、正しい持ち方で文字を書くことができます。
縦横の線も引きやすくなります。体の真正面にノートを置くとどうしても腕が窮屈になり、鉛筆が真横を向いてしまいます。
書きにくいので子どもはノートを傾けてしまいますが、これでは線をまっすぐ横に引くことはできません。
低学年のうちの習慣づけが重要
学習にていねいに取り組む、鉛筆を正しく持つ、ノートを正しくとる。
この3つはこれから勉強を進めていくうえで基本になります。
高学年になってから修正するのは大変なので、ぜひ低学年のうちに習慣づけてあげてください。