新4年生、5年生の春休みの過ごし方。塾別の春期講習会の内容と学習ポイントとは
2月に塾の新学年が始まり、少し慣れてきた頃に見えてくるのが、春休み。
多くの塾では春休みに春期講習回が開講されます。
本格的な学習が始まる4月に好スタートがきれるかどうかは、実は春休みの過ごし方にかかっています。
そこで今回は、新4年生、5年生の各塾の春期講習と春休みの過ごし方について考えてみます。
【小4】各塾の春期講習と学習のポイント
大手塾では3年生の2月から新4年生のカリキュラムが始まります。
その1ヶ月半後に始まる春期講習には参加した方がよいのかどうか迷う親御さんもいるかもしれません。
各塾の講習の内容は復習が中心ですが、サピックスだけは先に進みます。
それぞれの塾の春期講習と学習のポイントについて見ていきましょう。
サピックス
各科目、復習よりも新しい単元を進めるカリキュラムで、理科や社会では、4年生後半で学ぶ単元の導入にあたる内容も扱います。
4月以降にこの講習と同じ内容は繰り返されないので、参加しない場合は家庭学習で補う必要があります。
中学受験の土台作りの重要さを考えたら参加した方がよいでしょう。
日能研
いずれの科目も基本的な内容を復習する構成なので、春期講習から塾通いを始めた子も十分についていける内容です。
授業の受け方やノート作りなど学習の基本を点検するにはいい機会ですね。
ただ、基本のおさらいなので成績上位層にとっては刺激が少ないかもしれません。
四谷大塚、早稲田アカデミー
復習よりも4月以降の学習を見据えた土台作りを意識しており、4年生の初期段階にしてはかなり幅広い内容を扱っています。
算数は進度がかなり早いので、講習中に足場を固めておきましょう。
理科と社会は基礎作りを行うので、同時に予習シリーズで先取りしておくと4月以降に有利です。
【小4】春休みの過ごし方の注意点
塾に入ったばかりの3年生の2月は、塾の生活ペースに慣れるための期間。
3月に入っても全体の6割ほどはまだまだペースが定まらないものです。
でも、4月になると本格的な学習が始まるので、これまでに習ったものの中に苦手な分野があれば克服しておきましょう。
4月から好スタートがきれるかどうかは実は春休みの過ごし方にかかっています。
注意してほしいのが、勉強をやらせすぎないことです。
春休みは学校の宿題もなく塾の宿題も多く出されません。
そこでありがちなのが、とりあえず市販のドリルなどを家庭であれこれやらせてしまうケースです。
受験勉強は長期戦。スタートの段階から「勉強はつらいもの」と思わせてしまったら継続することは難しいでしょう。
この時期こそ、家庭学習のやり方を間違えないことが大切です。
【小5】各塾の春期講習と学習のポイント
新5年生にとっても、春休みは大切な準備期間。
ここまで順調に来られた子も、少しつまずいてしまった子も、ここで一度仕切り直しをしましょう。
新たな気持ちで4月を迎えられるようにしたいですね。
サピックス
4年生後半に学んだ内容を復習しつつ、先へ進んでいきます。
算数と国語は4月以降のことを考えて、重要知識と考え方の理解と納得を深めておく必要があります。
理科と社会は講習期間以降に取り扱わない単元を学習するので注意してください。
入試頻出単元ですが、5年生で取り組みのはこの講習のみです。
日能研
春期講習では復習に徹するので、成績が伸び悩んでいる子にとっては、ここでもう一度仕切りなおすチャンスです。
苦手分野をしっかり克服し、4月から新しい気持ちで学習に臨めるようにしましょう。
成績上位の子は受講するかどうかを塾に相談してもいいかもしれません。
講習に参加する意味やその効果について具体的に聞いてみましょう。
四谷大塚、早稲田アカデミー
4年生で学んだ内容の復習と、4月以降の先取り学習をします。
つまずきやすい単元にも取り組むので、講習で理解を深めておきたいところです。
5年生の学習は立て直しが難しいので、春休みに少しでも先取りできるといいでしょう。
【小5】春休みの過ごし方の注意点
家庭学習の差が学力差につながる期間なので、過ごし方に注意しましょう。
苦手分野が多い子にとっては仕切り直しのチャンスです。
負担が少ないうちにこれまでの復習や先取り学習に取り組んでおきましょう。