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併願校の選び方のポイントと入試結果の受け止め方

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公開: 最終更新日:2022年10月06日

中学受験でどの学校を受験するか、どう決めたらよいのかわからない方もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、受験校の選び方と決め方について考えてみたいと思います。

中学受験での併願校とは

まずは、中学受験における「併願校」のポイントについてお伝えします。

一般的になりつつある首都圏の「肩慣らし受験」

近年、東京や神奈川の受験生は2月1日〜3日の本番を前に「肩慣らし受験」として1、2校受験するのが一般的になっています。

以前は「行かない学校の試験を受ける必要はない」と肩慣らし受験を反対する親御さんもいましたが、最近では塾の説明会などで肩慣らし受験の必要性が理解されることが多くなっています。

入試本番の雰囲気に慣れるのはもちろんのこと、一足先に合格を手に入れて自信をつけさせるためにも肩慣らし受験は重要ともいえます。

本命校に合格できるのは全体の3割程度

首都圏の多くの受験生にとっては2月1日が本番です。
本命に合格できたらその時点で中学受験が終了するので、できるだけ早く合格を手に入れるために午前中に本命校、午後に他の学校を受験する人が増えています。

しかし、現実的には多くの子が第二志望校、第三志望校に進学します。
入試倍率から考えると、本命校に合格できるのは全体の3割ほどだからです。そういう意味では併願校はかなり重要な存在になってきます。

併願校出願のポイント

2月1日の時点で第一志望校、通うことになるかもしれない第二志望校に合格している場合のことを考えて、2日目、3日目に第一志望校の2回目・3回目入試(あれば)にチャレンジできるように事前の出願しておきましょう。

もし2月1日の午前中に第一志望校に合格すれば、晴れて中学受験は終了となりますが、午前中の第一志望校は不合格で、午後の第二志望・第三志望校が合格だった場合は、すでに合格を手に入れているので2日目以降の入試に安心してチャレンジできます。

一方、2月1日の午前・午後ともに不合格だった場合のことを考えると、その後の出願校は慎重に選ぶ必要があります。
出願校の偏差値レベルを大きく下げて合格を手に入れて安心してから、3回目の試験に挑戦するというやり方もあります。

本命校の偏差値が55なら、チャレンジ校の偏差値は60、安心校の偏差値は45と、偏差値の幅を15くらい持って出願するとよいでしょう。

もちろん、偏差値だけで学校を選ぶものではありません。
子どもが6年間を過ごす場所になるので偏差値はあくまで目安として、それぞれの子どもとってベストな選択をしてあげてください。

「補欠合格」や「全落ち」は長い目で見ると大きなチャンス

多くの中学校では2月初旬に合格者が決まり、10日頃にはもう入学説明会や制服の採寸が始まりますが、それ以降に「補欠合格」の知らせを受けることがあります。

補欠合格といっても、通常の合格者との差はわずか1、2点。
補欠合格で進学した子の多くが合格ボーダーラインです。
補欠合格で進学した子は、入学後も勉強に励む子が多いです。自分がギリギリで合格したという気持ちがあるからなのですが、その結果、大学受験で難関大学に進学する子もたくさんいます。

また、受験した学校がすべて不合格となり、地元の公立中学に通うことになる子もいます。

「全落ち」を避けるために、多くのご家庭では偏差値の幅を持って出願校を決めますが、中には「どうしても○○中に進学したい。無理なら地元の公立中学でいい」という考え方の家庭もあります。
子どもと十分に話し合って納得していたらいいのですが、それでも「全落ち」は子どもにとってショックな出来事です。

その時にできることとしては結果を受け止め、まずは子どものそれまでの努力を認めてあげましょう。
そして、たくさんねぎらってあげてください。そうすることで子どもが無気力になってしまったり、勉強に対してやる気がなくなったりすることを避けられます。

中学受験の経験は、きっと高校受験で役に立ちます。
中学受験を経験した子どもにとって中学1年生の勉強は簡単に感じるかもしれません。

それでもていねいに取り組む意識を持ち、高校受験でリベンジできるよう気持ちを高めてあげられたらいいと思います。

「中学受験をしてよかった」と親子で思える受験となるよう、納得の受験校選びにしたいですね。

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