4年生の塾の学習で気をつけるべきことは。クラスが下がったときの対処法など
塾に通い始めて1年目の4年生。
この先中学受験を続けていくうえで気をつけるべきことにはどのようなことがあるのでしょうか。
比較的まだ学習の進み方がゆるやかな4年生のうちに身につけておきたいポイントについてご説明します。
クラスにこだわりすぎない
入塾テストの段階でできるだけ上のクラスに入ることの重要性は、別のコラムでもお伝えしましたが、入ってからクラスが下がることはよくあることです。
月一回のテストでクラスが上下するので、神経質になってしまう親子もたくさんいます。
でももしクラスが下がってしまった場合、「もっとがんばらないと上のクラスには入れないわよ」などという声がけしてしまうと、子どもがやる気を失ってしまいます。
がんばってないからクラスが下がったわけではないので、まずは「今、あなたはとてもがんばっている。それでもクラスが落ちるのは仕方ない」ということを伝えてあげてください。
単元やそのときの体調によってテストの結果は変わってくるので、親がどんなに気になっても「クラスを上げるためにもっとがんばれ」とは言わないことです。
「クラスを上げること」ではなく「少しずつ理解していくこと」を目標にして、それを子どもに実感させてあげることが大切です。
小さい目標をひとつずつクリアしていく実感を
「字をていねいに書いてミスを減らそう」「ノートをきちんととることから始めてごらん」「どこで間違えたかを理解したら次は大丈夫」など、小さい目標をひとつずつクリアさせて、そのたびにほめてあげてください。
「クラスが落ちることなんてよくあること」くらいの感じでいいのです。
またクラスを上げるために、社会や理科などで暗記ばかりさせてしまうのは、いちばん避けてほしい方法です。
4年生の段階から「暗記で稼ぐ」という習慣をつけてしまうと、自分で考える問題や試行錯誤して解き方を見つける問題に対応できなくなります。
4年生の段階で学力を判断するときは、問題を正確に捉えられているか、正解でも本当に納得しているかなど、点数や偏差値だけではなく、解き方の過程に注目しましょう。
クラスや順位にこだわりすぎてしまうと、本当に理解しているかどうか、現在の解き方でいいのかがわからないことがあります。
睡眠時間を削らないように注意
また、4年生のうちからしっかり睡眠をとる習慣をつけておきましょう。
家庭での学習時間は平日の塾のない日なら2時間半、塾のある日は1時間半程度で十分です。
これ以上やらせると子どもがパンクしてしまうので、気をつけてください。
この時間内でどう効率よく勉強させるかは親が決めてあげましょう。
以下の3つが大切なポイントとなります。
- 暗記学習だけで総合点をあげさせようとしない
- 苦手分野の「類題」を繰り返させすぎない
- 学習時間をむやみに増やさない
一度理解できた問題を子どもに説明させる「ミニ授業」を親子で行うのも果的な学習方法です。
お母さんが生徒役になって、子どもの「授業」を楽しくきいてあげてください。これは、理解できた問題を定着させ、テストなどで再現できるようなるために有効です。
4年生でクラスが下がったときの対処法
もしクラスが下がってしまったら、勉強時間を増やすよりも、まずその内容をしっかり見てあげましょう。
なぜクラスが下がったのかを確認し、そこからやるべきことを見極めてあげてください。
場合によっては勉強時間を減らして、学習方法や学習時間を見直すことも大切なことです。