中学受験の算数を得意にする方法とは
小学生にとって算数とは得意、不得意がくっきり分かれてしまう科目です。
また、受験者の点数を見てみると、一般的に点数のばらつきが1番大きい科目も算数となります。
つまり算数を得意にすれば、中学受験に向けて大きな一歩を踏み出すことになるのです。
今回は、中学受験を始める前に押さえておきたいポイントをお伝えします。
算数を得意と思えるかどうか
中学受験の算数は、小学校の算数とは全く違うものになります。
学校のテストで毎回100点を取っている子どもでも、対策せずに中学入試の問題を解くことはほぼ不可能に近いのです。
そこで、中学受験の算数を攻略するのに大切なことは、お子さんに算数を得意だと思わせることです。
中学受験をするには受験対策用の塾に通うのが必要不可欠ですが、塾に通わせるのは4年生以降で十分です。
3年生までは学校でしっかりと基礎を学び、土台を作り上げることが大事です。
極端な「先取り学習」をさせる必要はありません。
先に学習することでアドバンテージを得ることよりも、土台をガッチリ作って「算数がわかる楽しさ」をきちんと知っておくことが大切なのです。
進学塾に入る前に
先ほども書きましたが、中学受験を考えていても小学校低学年から進学塾に通わせる必要はありません。
ですが、計算力だけはある程度つけておくことが大切です。
簡単なわり算などの段階でつまずいている状態で進学塾に入ると、とても苦労することになるからです。
また、ほとんどの進学塾は国語と算数の入塾テストでクラス分けが行われます。
大事なことは、はじめからできるだけ上のクラスに入っておくことです。
入塾後にクラスを上げることは簡単ではないからです。
入塾前から、学校の宿題や準拠問題集、計算問題を毎日20〜30分程度、ある程度決まった時間に学習するという勉強の習慣を身につけさせておきましょう。
進学塾のスピード
進学塾の先生の説明のスピードは、小学校の説明のスピードの1.5倍くらいの感じです。
このスピードについていける子もいれば、ついていけない子もいます。
これは、家庭における会話のスピードも関係しています。
入塾前の数ヶ月は子ども扱いのゆっくりペースから始め、だんだんスピードを上げて、大人同士の会話スピードに慣れさせるようにしましょう。
そうすれば、塾の先生のスピードにも対応できます。
また、幼児期から小学校低学年にかけて、親御さんがお子さんと話をする時にきちんと「主語」や「述語」を使って会話をすることが大事です。
いつもではなくとも、きちんとした日本語の文章を使うことを心がけましょう。
このように、生活の中で準備を進めていくことも大切ですね。
中学受験の算数の面白さ
塾の算数は、学校の算数とはまったく違ったものになります。
その面白さを知ったお子さんにとって、それはとても面白いものとなります。
思いもよらなかった解法、予想外の思考の展開を学ぶ機会は、中学受験をしないお子さんが経験することのないものです。
これから中学受験を目指すなら、ぜひその面白さをお子さんに存分に知っていただきたいと思います。
塾、そして参考書や問題集など、お子さんに合った良いものを選びたいですね。