中学受験 塾に入る前にやっておくべきこととは?
中学受験を目指して塾に入ったら、勉強をがんばろう!と多くのお子さんや親御さんは思われることでしょう。
その前に、塾に入る前に準備しておくべきことがあるのをご存じでしょうか。
今回は「中学受験 塾に入る前にやっておくべきこととは?」というテーマでお話しします。
入塾には準備が必要
中学受験に挑戦する場合、特に難関校と呼ばれるような学校を目指す場合、大手進学塾に通われることをオススメしています。
いちばんの理由は、しっかりしたカリキュラムがあることです。
その大手進学塾に入るには”入塾テスト”を受ける必要があります。
この入塾テストはクラス分けテストも兼ねており、どのクラスに入るかがとても大切になってきます。
「入塾してからクラスを上げていけばいい」と思ってしまいがちですが、入塾後にクラスを上げていくのは非常に大変なことなのです。
だから、ある程度上のクラスで入塾できるよう、準備しておくことが大切です。
入塾を決めたら、遅くとも3ヶ月前くらいから準備に取りかかりましょう。
学校で成績がいいお子さんも、準備しないで臨むことは避けてください。
学校の勉強と中学受験の勉強は大きく異なります。
しっかり準備をして、入塾テストというスタートラインに立ちましょう。
塾選びも大切です。
大手進学塾であればどこでもいい、という訳ではありません。
可能なら、体験授業を受けてみましょう。
そして体験授業は、親御さんもできるだけ見学してほしいのです。
- お子さんが楽しく学べているか
- 難しいところは、しっかりとポイントをおさえながら説明してくれているか
といったところが重要なことです。
私が監修させていただく「入塾準備問題集」も秋に発売されます。
入塾に向けた問題集を出すのは初めてですが、大手進学塾への入塾に必要な学習やポイントを細かく考えながら作っています。
新4年生から入塾するお子さんを対象として制作しています。
ぜひこの秋、参考にしてみてください。
家族それぞれ準備が必要?
中学受験するのはお子さんだから、お子さんだけががんばればいい結果が出るでしょうか?
そんなことはありません。
「中学受験は親の受験」「中学受験は家族の受験」
などと言われる通り、親やその他の家族にも、いろいろな形で準備が必要です。
もっとも重要なのは、やはり家族みんなで受験に挑む気持ちを共有することです。
お父さんだけが受験に反対していたり、きょうだいがちゃんと理解できていなければ、お子さんはなかなか全力で挑むことができません。
特にきょうだいが小さい場合は理解が難しいですから、さまざまな工夫が必要になりますね。
両親の意見が分かれたままの中学受験は、お子さんが親御さんの意見に振り回されることになり、良いことはありません。
問題が起きたら家族で話し合い、みんなで協力し合う環境が理想です。
受験勉強を通して、お子さんに学力や学習習慣がつくだけでなく、中学受験を乗り越えることで家族の絆も深まります。
力を合わせてがんばりましょう。
入塾までに必要になる準備は
入塾を早い段階から視野に入れている場合は、低学年のうちからある程度の先取り学習をするといいでしょう。
極端に難しいものをとりいれる必要はありません。
入塾前の学習では、まずお子さんに長い文に慣れさせてあげるようにしてください。
新4年生の入塾テストでも長文の問題は多く、問題に取り組む前に、問題文の長さで挫折することもあるようです。
できるだけさまざまなジャンルの本を読み、長い文章に慣れていきましょう。
親子で一文ずつ音読し合うのもおすすめです。
漢字やことばの知識、算数の計算などは1年上の学習を心がけてください。
もちろん急には難しいですから、徐々にレベルを上げていくといいですね。
入塾準備も入塾後の勉強においても、親御さんのお子さんへの声かけは重要です。
勉強で新しいことに挑戦したり、お子さんが解けなかった問題が解けるようになったら、たくさんほめてあげたいですね。
お子さんががんばって勉強できる大きな理由の1つは、お母さん認めてほしい、喜ぶ顔が見たいからです。
お子さんのやる気を育てるには、特にお母さんの力が大きいと知っておいてください。
入塾前からお母さんは大変!と思われるかもしれませんが、お子さんといっしょに楽しむつもりで、周到に準備していきましょう。