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中学受験 2020年教育改革は受験にどんな影響があるの?

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公開: 最終更新日:2021年07月21日

2020年教育改革が、中学受験にどのような影響を及ぼすのか、気になっている方も多いと思います。
2020年に実施される教育改革では、大学入試が変わるといいます。
果たして、この大学入試改革、教育改革は中学入試にどんな影響があるのでしょうか。

ここでは、2020年の教育改革と中学受験についてお話ししたいと思います。

2020年教育改革、実は普遍的なテーマ?

文部科学省からのアナウンスによると、「知識や技能だけでなく、思考・表現・判断力が問われる」とあります。
「これまでの知識・技能を教師から生徒に伝える一方通行の教育から、生徒が自律的に学ぶ教育へ」といった意味の文言も飛び交っています。

この2020年教育改革、中学入試にどのような影響があるのでしょうか。

まず「知識や技能だけでなく、思考・表現・判断力が問われる」という文言ですが、私立中高の上位校では「もうすでにそんなことは以前から重要視している」というのが正直なところでしょう。

文部科学省の資料「新しい学習指導要領の考え方」によると、「予測できない変化に受け身で対処する のではなく、主体的に向き合って関わり合い、その過程を通して 、自らの可能性を発揮し、よりよい社会と幸福な人生の創り手と なっていけるようにすること」とあります。

難しい言葉が並んでいますが、これはいつの時代にも子どもが大人の社会に出ていく際に求められてきたことです。

教育に携わる人たちにとって、将来実社会に出て「唯一の答えがない問題」に対面したときに、なんとかその解決法を試行錯誤し、周りの人たちと協力、協働して解決できる大人になってほしい、というのは普遍的なテーマです。

変化の激しい現代に、そのようなテーマに正面から対峙したい、というのが今回の教育改革の趣旨かと思います。

実際、子どもたちの入試への影響は?

2020年入試改革が掲げるテーマの多くは、これまでも多くの学校で課題とされ、解決に向けて努力がなされてきました。

特に私立中高では、公立高校に比べて「6年間子どもたちをあずかる」という立場から、公立高校の先生たちよりも早い段階で「今年中学校に入学してきた生徒は新しい大学入試制度の対象になる」と意識するので、すでにいろいろな可能性や対応策について検討されていると思います。

では、実際に今小学生、あるいはもっと小さなお子さんがいるご家庭への影響はどうでしょう。

まず、勉強する科目で最も気になるのは、英語かもしれません。
2020年から、小学校の高学年では「外国語」が必修となります。
必修になるということは、成績がつくということですね。

中学受験を考えておられるご家庭にとっては、気になるのは「英語がいずれ入試の必須科目になるのか」ということかもしれません。
これに関していえば、いきなり大きな変化はないと言えそうです。
なぜなら、小学校での「外国語必修化」がどのくらいうまく機能するかが不明だからです。

現在の小学校での外国語教育がどれくらい充実したものになるか。
その推移によって、中学受験への影響は変わってきそうですね。

ただ、帰国子女枠の入試科目として設定してきた英語という科目を、一般の受験生にも選択的に適用しようという動きは、以前から出てきています。
積極的に外国語を受験科目として考えよう、というご家庭には朗報かもしれませんね。

「今のままでだいじょうぶなの?」という不安

お子さんに中学受験をさせる、という選択肢を選んでいる今のままでだいじょうぶ?

2020年の教育改革に関して、そんな不安を感じている親御さんも多いかもしれません。

現時点での結論ですが、急に大きな方針転換を考える必要は無さそうです。
大学入試改革に対応して高校入試、そして中学入試も変わっていくでしょうが、守るべきところ、変えていくべきところ以前から指摘されてきた高校入試、中学入試の長所と短所そのままだからです。

お子さんたちが受験勉強を通して身につけようとしている「思考力」と、文部科学省のいうそれは、別物ではありません。

アナウンスされている教育改革が、まずはお子さんの通う小学校で具体的にどのように実施されていくのか、注意深く見守るようにしましょう。

「アクティブラーニング」「プログラミング教育」「PDCAサイクル」といったことばが並びますが、それらが具体的にどういうことなのか、お父さん、お母さんにわかるように、お子さんの小学校の授業などで展開されるようになれば、教育改革は効果を発揮しているのだろうと言えるでしょう。

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