中学受験 がんばっているのに伸びないのは誰のせい?その原因分析の方法とは
中学受験に向けた勉強をしていると、はじめはやる気があっても、結果につながらないとお子さんのモチベーションが続かなくなってきます。
がんばっているのに成績が伸びない場合はどのような対策があるのでしょうか。
今回は、がんばっているのに伸びない原因分析の方法についてお話しします。
“伸びない原因”を知る
勉強をがんばっているのに伸びないというとき、それには必ず理由があります。
たとえば、
- モチベーションが下がって勉強に集中できない
- 通っている塾や家庭教師の学習が合わない
- 「なぜ中学受験しなくちゃいけないのか」、受験について家族で目標が一致していない
- 勉強の優先順位がつけられていない
- 学習量が多すぎてパンクしている
など。
「高いお金を払って、長い時間、塾に通わせているのに!」
「伸びないなら転塾を検討しようかしら・・・」
と、しっかり原因がわからないうちに”塾や講師を変えればいい”と考えてしまうお母さんもいらっしゃいます。
転塾を繰り返しても講師をかえても、伸びない原因を明確にしなければ問題は解決しません。
転塾は必ずしも悪いことではありませんが、しっかり原因を分析していくことで、お子さんに必要な解決策が見えてきます。
原因を見極めるには?
まずお母さんにしていただきたいことは、基礎学力がしっかり身についているか、読み・書き・そろばん(計算力)がついているかを見ることです。
内容は教えられなくても、塾のプリントやテスト、家庭学習の様子をしっかり見てあげれば、ある程度の判断ができますね。
計算力や語彙など基礎学力が不足している場合は、塾を変えても解決しません。
家庭学習に漢字ドリルや計算ドリルなどをとり入れて、日々コツコツと学習することが必要です。
お子さんに基礎学力がしっかり身についていて、塾の雰囲気や教え方に問題があると判断した場合は、転塾を視野に入れましょう。
この時、お子さんのノートが原因を知るために必要な場合があります。
ノートの書き方が急に雑になったりしていた場合、塾で何か授業に集中できない問題が起きている可能性があります。
勉強に集中できているかどうかは、必ずノートに表れてきます。
お子さんからも話を聞き、可能であれば塾の先生や周りの話を聞けるといいですね。
原因は家庭にあり?
お子さん自身や親御さんのとの関係が原因、という場合も少なくありません。
学校行事、塾や習い事、宿題や講習などいつもつねに「休みがない」と感じると学習に対する意欲を保つことが難しくなります。
まず、小学生が学校以外の勉強を毎日何時間も続けること自体が、特殊なことだと認識しましょう。
高学年になるにつれて塾の休みも少なくなり、テストや復習で気持ちが休まる時間もない、この状態で親に「ダメ出し」を続けられると、気持ちがもたなくなります。
日々の努力を親から認めてもらっているという安心感、適度にリラックスできる家族団欒の時間、たまに外に出かける自由な時間などは、高学年になっても大切なことです。
リラックスして友達や家族とお出かけすることは、たとえそれが短い時間、近場でも、お子さんには大きな”休憩”になります。
この休憩は、やる気が湧き出すもとにもなります。
まずは、毎日がんばっているのに成績が伸びない原因をつきとめることが大切です。
お子さん自身には、自分で原因を見つけることが難しいと考えましょう。
成績が伸びないことに悩むお子さんを、少しでも早く前向きにしてあげるには、親による原因分析が必要で、なにより効果的です。