中学受験 親の学歴は合否に影響する!?
自分の子どもが、自分の学歴や年収で中学受験に落ちてしまうのではないか、と考えたことはないでしょうか?
一昔前までは、親の学歴や年収、職業までもが合否の参考にされるのではと悩む方も多くいました。
今はどうなのでしょうか。
親の学歴が低いと、合格しにくいの?
試験を主催する学校側がお子さんの学力を見ているのは当然ですが、親のどこを見ているか、とても気になりますよね。
ですがご安心ください。親の学歴で子供の合否に影響がでることは間違いなくありません。
もちろん、今の中学受験の願書では、学歴や年収、職業を記入する欄さえないのが主流です。つまり学校側は、子供の学力だけを見て合否を判断している、ということになります。
一昔前は子どもが多かったため、学校によっては親の学歴や年収などを合否の参考にしていた時期もあったようです。
しかし今ではそんなことは全くありません。
最近は少子化の影響もあり、学校側も生徒を確保することに必死で、そこまで考慮しなくなっているというのが現状です。
子どもの学力が合格ラインにさえ届いていれば、その子は親の学歴や年収とは関係なく合格できます。当然、親がどんな仕事をしているかも考慮されることはありません。あとは子どもの学力をどのように伸ばしていくかが問題になります。
子どもが勉強に集中できる環境を用意してあげるのも、親の大切な役目と言えるでしょう。
親の「学校観」が学校選びに影響することはある
親が中学受験を経験していると、今の時代も自分の時代と同じというような印象を中学受験に抱きがちですが、実は受験も変遷を続けています。
1980年代では私立中学校に通っていた生徒は30人に1人ほどでしたが、現在では14人に1人となっています。受験者数も、昔は全体の8%が中学受験をしていましたが、現在では全体の20%ほどが受験者になっているなど、人数的な変遷が大きく起こっています。
また中学受験は首都圏だけのものではなくなり、全国的に行われるようになっています。(出典:ベネッセ教育総合研究所)
http://berd.benesse.jp/berd/center/open/report/chugaku_sentaku/2008_hon/pdf/data_11.pdf
それに加えて学校側も変化をし続け、新設校の誕生や共学化、進学校化などが日々起きています。
中学受験もめまぐるしく変化を続けているために、日々の情報収集は必要不可欠です。
そのためにも、中学受験の情報が集まりやすいコミュニティや、そういった情報を専門的に扱うところへ参加することは非常に重要です。
インターネットなどの情報もそうですが、より信憑性の高い情報を得るためには、説明会に足を運んだり、学校の行事などを訪ねてみるもいい方法です。
親の学歴は合否には関係ありませんが、親世代の「学校観」が受験の足かせになってしまうことはあります。
親が自分の経験だけをもとに子どもの中学受験を計画すると、時にはその経験が仇となって失敗してしまうことがあるのです。
親の受験時の各学校のレベルと今のそれとでは、大きな違いがあります。
また、校名を変えて共学化、進学校化して、親世代の頃とは全く違った学校に生まれ変わっている学校もあります。
お話ししてきたとおり、少なくとも現在の中学受験では親の学歴は子どもの受験の合否にまったく影響することはありません。
当たり前ですが、合否の判断材料は子どもの学力や思考力です。
親にできることは、お子さんの思考力や学力を伸ばすための環境づくりと言えるかもしれませんね。