子どもの早期教育と親の関わり方 選び方や注意点などまとめ
最近は子どもが幼児のうちから、早期教育として学習系の習いごとをさせるご家庭も多いようです。
今回の記事では、子どもの早期教育の選び方や注意点についてお伝えします。
早期教育のメリット
学習の素地をつくるという意味では、早期教育は有効だと思います。
たとえば3、4歳から、公文式や英会話など学習系の習い事をすると、子どもにとっては毎回、できたこと、新しく覚えたことが増えていきます。
このくらいの年齢の子どもにとっては、先に進んだということ自体がうれしいのと、お母さんやお父さんがそれに対して喜んでくれたことが、成功体験として積み重なっていきます。
幼稚園や小学校で勉強することを、すでに知っていたり、ほかの子よりできるということは、子どもの自信にもつながるのではないでしょうか。
早期教育の選び方と注意点
ただ、早期教育は、子ども自身の精神的な発達段階をよく見極めて選ぶ必要があります。
そのときに大切なことは、子どもの様子をしっかり観察し、子どもの声に耳を傾けることです。
「今日、どんなことができたの?」と聞いてあげたり、「それでどんな気分だった?」「すごいね、次はなにをやりたい?」などと声をかけ、子どもとじっくり時間をかけて会話をするようにしましょう。
子どもが自分の言葉で次はこんなことをしたいとか、これができたからうれしかったなど、体験したことを自分なりに表現させてみると、その子にとって早期教育が身になっているかどうかがわかるでしょう。
子どもからなにも感想が出てこなかったり、反応が薄いなら、単に処理しているだけになっているかもしれないので、その習い事はいったんやめておいたほうがいいかもしれません。
機械的な処理になってしまうと早期教育が逆効果になり「勉強って楽しくない」という印象を与えてしまうこともあるので、よく注意しましょう。
早期教育はとにかく楽しく
「習い事に行かせているから安心」ではなく、幼児期の子どもには、その習い事にどう親が関わるかがとても重要です。
毎日のコミュニケーションを大事にしながら、早期教育を本当に楽しめているかを確認しましょう。
やっているときが楽しそうで、もっとやりたいという言葉が自分から出てくることが大切です。
もし苦しそうにしているなら、ある程度親が工夫して楽しくさせてあげることも必要だと思います。
「今日は楽しくなさそうだから、やらなくていい」ではなく、「どうしうたら楽しくなるのか」を親が知恵を絞って考えることができるなら、早期教育は子どもにとっていい影響を与えるでしょう。
早期教育が楽しくなるか、子どもの役に立つかは、親の関わり方で大きく差が出るのです。
親の導き方が、子どもの努力につながる
少し先の話になりますが、中学受験で難関校にトップクラスで入るような子どもは、幼児のころからずっと一番になっていることが多いです。
一番が当たり前という感覚を持っているので、だからこそ、ずっと一番でい続けようという努力をするからです。
そういう子どもの親を見ていると、導き方がとても上手です。
ノルマを与えてガミガミ叱ってやらせるのではなく、子どもが新しくできるようになったことを「できたね、すごいね」「もっとできそうね」と一緒に喜ぶのです。
これを繰り返していたら、いつのまにか子どもが一番になっていた、ということもあるようです。
注目の新しいプログラム「グローバル・パスポート」とは
最近は、子どもの思考能力を開花させるプログラムとして、さまざまな新しい習い事もあります。
そのひとつである「グローバル・パスポート」は、新しいタイプの幼児教育で、子どもの認知能力を高めながら、映像化能力と論理力をバランスよく高めていく内容のものです。
具体的なことがらをいったん絵に表して、それから図に表していくステップになっており、この「具体的な体験、絵、図」を行き来することを繰り返すことによって、ものごとを図で表現する思考回路を子どもたちが自然に体得できるようになっています。
また、認知能力、映像化能力の育成を進めたうえでロジカルな思考力を伸ばすことに重点が置かれているので、子どもがこれからの時代を生き抜いていくためには有効な習い事だと思います。
早期教育は、結果よりも過程が大切
中学受験もそうなのですが、幼児の早期教育も同じで、最初は機械的になにも考えずにこなせることが、実は落とし穴だったりします。
できたかどうかの結果より、子ども自身が理解してできることを増やしているのか、楽しんでいるかが大切なことなのです。
それには、親の関わり方が大きく関わってきます。
「できた!」と一緒に喜ぶことをたくさん積み重ねていくことで、子どものやる気を育てることができます。