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中学受験は、国語で差をつける!

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公開: 最終更新日:2021年07月21日

中学受験において、算数に比べて対策や演習が後回しにされがちな国語。
お子さんたちに理由を訊くと、よくこんな答えが返ってきます。
「国語は勉強しなくても何とかなりそうだから」
「正解がない科目だから嫌い」
「国語はセンスだから(どうせがんばっても無駄)」……。

しかしながら、これらは全て思い込みにすぎません。
まず、国語が勉強せずとも何とかなるのは、せいぜい4年生のうちまで。(確かにそれまでは、読書量などでカバー出来てしまう場合もあります。)
5年生に入っても「何とかなるだろう」と放っておけば、成績はあっという間に落ちていきます。
そして、小論文や自由作文とは違い、中学受験における国語の問題には、明確な答えがきちんと存在します。
国語にセンスなどというものは一切存在しない!とは言いませんが、そんなものは、有意義な対策や演習の積み重ねで、十分にしのぐことが出来るのです。

今回は、やりがいや魅力を感じられずに苦しんでいるお子さんの多い、中学受験の国語についてお伝えします。

1. 中学受験 国語の配点はどれくらい?

まず、各中学校の入試問題の配点を見てみましょう。

中学校 受験科目の配点(一例)

算数・国語 理科・社会
開成中学校 85点 70点
麻布中学校 60点 40点
武蔵中学校 100点 60点
巣鴨中学校 100点 50点
海城中学校 120点 80点
桜蔭中学校 100点 60点
雙葉中学校 100点 50点
女子学院 100点 100点
鷗友学園 100点 100点
豊島岡中学校 100点 50点
慶應中等部 100点 50点
渋谷教育学園渋谷中学校 100点 50点
早稲田実業学校中等部 100点 50点

このように、大概の場合、国語のウエイトは理科・社会よりも高く、その多くは算数と同様、理科・社会の2倍の配点であることが分かります。

2.国語の力をつけることが、全科目の成績を上げる

なぜ、国語の力をつけることが、全科目の成績を上げるのか。
理由は単純です。
それは、中学受験の試験問題(算数・国語・理科・社会)が、全て日本語で書かれており、日本語で答える問題だからです。

上位校になればなるほど、科目を問わず入試問題は問題文自体が難解になり、純粋な知識や問題を解く能力と同時に、「読解力」や「記述力」が問われます。
国語に限らず全ての科目において、
「何を問われているのか。」
「どんな形で答えるべきなのか。」
これらを明確にとらえることが出来て初めて、受験生は蓄えてきた知識や能力を発揮することができるのです。

国語の力を付けることが、全科目の成績を上げる。このことは、ぜひとも覚えておいてください。

3.中学受験 国語はフェアで魅力的な科目

初めの方でも触れましたが、中学受験の国語は、ほったらかしで何とかなる科目ではありません。
ましてや、センスのみが勝敗を決めたり、頑張っても何の成果も出ないような、やりがいのない科目でもありません。
むしろ、有意義な対策や演習の積み重ねが面白いほど成果を生み、正しく努力を続けた者が最後に堂々と勝つことの出来る、フェアで魅力的な科目なのです。

というのも、国語は、直前の追い込みで目覚ましい効果が望める科目ではなく、
成績を上げるためには、ことばの知識や漢字の定着はもちろん、時間と労力をかけて、読解力や記述力を鍛え上げることが欠かせないからです。

国語の力を鍛えることには、筋トレ的な一面があります。
読むため&解くためのテクニック(算数で言う公式)をきちんと身に着け、それをひたすら鍛錬し、磨き上げる・・・・・・。

他教科に比べ、目に見える成果が出るまでには少々長い時間が必要です。
しかし、それだけの時間をかけ、有意義な対策と演習を着実に積み重ねて体得した確かな読解力・記述力(=国語の力)さえあれば、どんな難解な文章が出題されようとも怖くはありません。
文章が平易であろうと難解であろうと、「次の文章を読んで……」から始まる中学受験の国語では、必ず明確な答えが本文の中にあり、それを見つけ・正しく答える術こそを身につけてきたのですから。

長い時間をかけ、確かな国語の力を身に着けた受験生に、付け焼刃で漢字や知識を丸暗記しただけの受験生は決して敵いません。
倦まず弛まず、正しい努力を続けた生徒にのみ確かな力が与えられ、その力は全科目に波及する。
だからこそ、一見地味でやりがいのなさそうな国語こそが、中学受験で差がつく科目といわれるのです。

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